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もう20年ほど前になるけれど、いまだに語られる「割りばし事故」。
あの事故では、クチに割りばしを入れたまま歩き回らせた親を批難するむきもあったけれど、いまだったらどうだったんだろうか。 「杏林大学-割りばし事故」と「福井県-産科医逮捕事件」は、医療萎縮への起因となったと思う。 あの「割りばし事故」では、死亡した患児の兄弟が『裁判官になって悪い医者を牢屋に入れてやる』と言ってた。 残念ながら彼は「小児科医or耳鼻科医になって、同じような子供を救いたい」とは思わなかった。 彼はいま20歳を過ぎて成人となったはずだが、何をしているのだろうか。 2015年9月号の小児科学会誌では『転倒事故における口腔咽頭損傷』が掲載されていた。 医療者を憎むような人生は歩まずに、口腔咽頭損傷について啓蒙活動するような大人になっていることを望む。 さて、液体ミルクが日本で導入されることになる。 恥ずかしながら、液体ミルクについて知ったのは小池百合子氏が都知事選挙に出馬した際に、都知事の過去の活動によって初めて知った。 被災地では、粉ミルクを作る環境がないことなどは聞いていたが、液体ミルクについては全く聞いたことが無かった。 小児科学会でも、ほとんど言及してこなかったように思う。 これから液体ミルクが導入され、販売され、一般化するようになれば小児科医として関わらざるを得ないだろう。 「ミルクアレルギーの児に向けた液体ミルクはありますか?」 「母乳と液体ミルクと粉ミルクなど使い分けはありますか?」 「母乳で育てたいのですが、足りない分を補うのはどちらかが良いですかor足りない分を補うのに、両方を使って問題ないですか?」 など、健診の場でいろいろ訊かれることになる。 そして、「トンデモ似非医学」に惑わされないように-惑わされている母親と対峙するためにも-液体ミルクに関して、小児科医も小児科学会も、もっと積極的に関わるべきだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.10.25 14:01:04
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