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2024.06
2024.02.23
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読売新聞の読者投稿欄に13歳が「フェアトレード」への意識を書いていた。
13歳でいろいろ考えて、それを文章にして、新聞に投稿するっていうのは良いことだ。
思いついた短文をSNSで、怪しげで頓智気な日本語を羅列するよりもずっと素晴らしい。


さて、フェアトレードの「フェア」とは、何に対して公正なのだろうか?
先進国が途上国から品物を購入する際に、為替を利用して安く仕入れることがアンフェアだということだろうか。
「フェアトレードによって適正な価格で購入」というが、「適正な価格」とは何を指して、どんな意味で使っているのか。


経済的に、国力を背景とした上位な国や企業が、為替相場や先物取引を利用して、安価に購入することが、不適正でアンフェアだというのは、本当にそうだろうか?
「貧しい国から搾取しているから不適正だ」というのは、人道的な感情論であって、その価値観で経済を語るのは適正なのだろうか。


中国政府から弾圧され搾取されているウイグルからの生産品を安価で購入したユニクロのような企業は、不適正な企業なのだろうか。
安易に「フェアトレード」というが、なにがフェアでなにがアンフェアなのか。フェアというのは、誰が何に対して言っているのか。
それを考えさせることが必要ではないか。
学校の授業で学ぶ「フェアトレード」という仕組みは、表面的に「みんなで平等で公平で幸福になりましょう」という絵空事だ。本当に必要なのは、「フェアというものは絶対的なものではない」ということではないか?
「莫大な資本を背景に途上国から原料を仕入れ、輸入した安価な原料を本国で加工し付加価値をつけて輸出する」というビジネスは、普通に行われていることだ。そして、それに携わる人々は、自分たちが「不公正な取引をしている」とは思わないだろう。




また、「先進国の資本と軍事力を背景にした貿易」は、本当にアンフェアだろうか。
これまでの積み重ねの歴史を捨ててしまうことが公正なのだろうか。
先人たちは、誰もが、未来の子々孫々が幸福になれるように邁進してきた。それは植民地を広げてきた英国も、帝国主義の仏国も独国も同様だ。未だにアフリカから搾取を可能とするシステムを維持し構築し続ける仏国は、自分たちの努力を適正で正当なものだと言うだろう。
「現地民も納得しているんですよ。不誠実な交渉などしていません」と。
そう、彼らは搾取するためにありとあらゆる努力を積み重ねてきた。それを、アンフェアなトレードと一言で片づけられるだろうか。


さて、欧米人が言い出した「フェアトレード」が、それを突き詰めると彼らの積み重ねてきた搾取と支配を否定することにつながることを考えて欲しい。それを考えた時に、「本気で彼らはフェアトレードなどというものに取り組んでいるだろうか」。
消費者は、「これは現地のひとたちに還元されるフェアトレードな商品なので、割高です」と聞かされ、ひとによってはその説明に納得して購入するだろう。だが、それを私たち消費者はどうやって確認したら良いのだろうか?
日本国内の政府与党でさえも、キックバックに裏金作りに脱税(納税の義務はない)と、不正の限りを尽くしている。どこの外資ともしれない企業が、日本人にモノを売りつけるときに、「フェアな商取引」など本気でやるだろうか?
日本企業のパソナは、日本人を家畜のように扱っている。
日本企業のタイミーは、労働に対する報酬の3割を撥ねている。
「フェアトレード」という言葉を、きちんと考えさせることが教育だ。
公正,公平,平等は、「誰が誰に対して」なのかを考える必要があり、安易に正解を示せるものではない。





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最終更新日  2024.02.24 00:08:03
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