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カテゴリ:野球ネタ
高校時代の思い出は数あれど、その中でも一番心を痛めたのが友人の死だった。
高校2年の6月だったと思う。丁度その日他校との練習試合があり、友人は初めてベンチ入りし、途中から出場し高校での初ヒットを打った。嬉しそうな彼の顔を今でも思い出す。 それから2時間後、食堂で同級生と食事を摂っていると、1年生が目の色を変えて食堂に飛び込んできた。「○○さんが池で溺れて、沈んだまま上がってきません・・・。」私達はその言葉を聞いてすぐに池の方へダッシュで走って行きました。既にある程度の人だかりがそこには出来ており、程なくレスキュー隊の捜索が始まりました。目の前で起こっている事が何なのか理解することを自ら拒んでいた。 どれくらいの時間が経っただろうか、変わり果てた姿になった友がレスキュー隊によって運ばれていった。ついさっきまで笑顔で話していた友が、まさに一瞬にして帰らぬ人となってしまった。 現実を受け入れるのに時間がかかった。ただ、色んな感情が心の中で交錯して、とめどなく涙が溢れてきた。 特に覚えているのは、翌日の学校で朝礼の際、流れてきた校歌を聴いたとき、一気に涙が溢れてきた。一緒に甲子園で歌うはずだったのに・・・。 3年生の最後の大会は予選から甲子園の決勝まで一枚のアンダーシャツで戦った。汚い話かもしれないが、どれだけ汗を掻いても着替えなかった。友の形見の品とともに戦い抜いた。 今も事あるごとに友人の笑顔いっぱいの顔を思い出す。 志半ばで他界してしまった友人に出来ることは、この世で完全燃焼することかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 16, 2011 03:30:33 PM
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