礫川植物園

長文づいてます。

ずっと書きたいと思っていた書評。
「不思議は何でできているか（２）」
高口“殿”里純先生の新刊です。

殿のオカルトは久しぶりなんですが
1巻から通して読んでみて、面白さ再確認！
あああ、本当に殿って長編作家さん（泣き笑い）
（あ、この長さは全然長編じゃないですね）
巻数を重ねるごとに謎解きは面白くなってくし
独特の世界観の構築も楽しめるし
美形度もアップ

内容は、自分の稚拙な一言で言うと
オカルトで８０１で不思議なメルモちゃんｗ

メルモちゃんもお姉さんになると
ものすごく色っぽいんですが
今回の「不思議屋」店主・めのうには
ドキドキさせられました。
久々のホームラン級（なんて表現）の受けです！

殿も気に入っておられるのか
めのうの作画、ぱねえ！って感じで
気合いが入ってます。
綺麗です。美貌です。
信乃りんと少しだけかぶりそうな
ちょっと控えめな受けキャラなんですが
霊界とつながってるせいもあって、
不思議な透明感に満ちた美形さんです。
クールビューティじゃないとこが
この子（爺）に関しては新鮮。
アノ時に頬に照れ線が入ったり
涙目になるところが、かわいくてたまらん…
（ひさびさですよ。こんなに攻めてみたくなるキャラ）

あと重要なお助け役として中盤から登場する壱春さんが、また全然エロくなくていいです。
煩悩から一線を画しているところが
キャラのバランスが取れていて良いのです。

というわけで、この作品の掲載誌が休刊してしまい
心配しましたが、無事、続きが紙で読めてよかったー！！
（すみません。コミックス派で（汗））

オカルト・異世界もの特有の
世界観の解釈の難しさはありますが
それを差し引いても、キャラに十二分に萌えます。

また、いつかどこかで再開されないでしょうか。
待ってます。


不思議は何で出来ているか（２）
作者 高口里純
発売 飛鳥新社

僕が見つめる君は、
この世の人ではないかもしれない

強い気を持つ絵の中の邪気に襲われ、
肉体はおろか、魂まで弱くなってしまっためのう。
彼を助けるために亡者、石田はめのうを抱く。
亡者との行為に慣れていくめのう。
生ける者と死者の境界は本来、とても重要なこと。
しかし、あろうことか、
めのうは亡者、石田との行為に深い情を抱いてしまっていた……。
その影響からか、めのうに危険な魂の刺客が訪れる！！
新規描きおろし８０ページを加え、
不思議な魂の話が、今、クライマックスを迎える！！！