◎妖狐×僕SS 第11話「陽炎」

2012年04月12日

妖怪の先祖返りは反映するといわれてたが、逆もあった。
ミケツカミ家では軟禁されていたのだ。
誰もが見て見ぬフリをした。
最初は、メイドだった。たいていの女性は警戒を解いた。
そして、一族で力を持つ女性にたどりついた。
子供無くさびしい人を女として扱えばいいだけ。
一年後それはかなった。暇ででしゃばりな女性に。
女性：大変だったわね。
ソウシ：やっと開放されるんですね。
女性：うちにきなさい。
ソウシ：アヤメさんありがとうございます。
アヤメ：これ、うちの相手は息子よ。あんたと同じ先祖がえりなの。
そして、カゲロウに会った。
カゲ：クツをなめてもらおうか？
：まて、自尊心がないのか？
：なんてつまらない男だ。
２０歳まで過ごすことに。
リリチヨの手紙の返事はソウシが書いていた。
感想を書こうとするが、自分には感情がなかった。あるのは自由への野心。
こだわりがないのか。感動なんてない。
手紙のやりとりがつづいた。
これは、自分の感情ではない。感化されていたのだ。
〓ある日
カゲ：いいなづけが滞在することになった。
そして、リリチヨ様がやってくる。
ソウシ；手紙の彼女と同一人物とは思えない。相手も代理が書いてたのだろうか。

カゲ：ストレスで吐いたらしい。
ソウシ：ご本人がかかれてたんですか？
カゲ：学校でいじめられ、家でも上手くいってないらしい。貴様と同じか。
ソウシ；同じじゃない。自分と違って敏感に感じていられるのに。
カゲ：まだ手紙を続けているのか？
ソウシ：その気はないのですか？
カゲ：よいぞよいぞ、略奪愛。
そして、初めて自分のことを書いてみた。
リリ：はじめて本当のあなたが見えたような気がする。
カゲ：はじめてと言ってくださった。ありがとう。
そして、シークレットサービスで働くことに。
↓
ソウシ：あなたを騙していたことになります。
カゲ：あの手紙は私が書いていたのではない。
リリ：知っているが。あれはキミじゃない。あの人はキミじゃない。
ソウシ；気づいてくれた。
カゲ：なんだ、つまらんな。
＝リリとカゲでエレベータに乗り込む。
カゲが「ごめんね」という字を見せる。
汚いじだったので手紙をださなかった。
カゲ：いいなづけどのは賢い。あの手紙を出していたのはソウシだ。
リリ：キミだったのか。
ソウシ：リリチヨさまーん！
ハグ。

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