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紆余曲折の人生さすらい旅人PENBIRD

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June 26, 2002
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カテゴリ:My tastes of Hokkaido
GRAYの曲のフレーズである。

♪生まれた街の あの白さを あなたにも見せたい。
会いたいから恋しくて あなたを想う
会いたいから会いたい夜には あなたを想う♪


雪がしんしんと降り積もる日がある。
幼い頃のそんな一日が 時々 妙に脳裏によぎることがある。
私の中の根底には、雪が降り積もる情景のような 静かで着実のようでいて触れては消えるはかなさがやどっているんじゃないか、そんな風に感じることがある。原形がないような、とらえどころのない自分。切なさがこみ上げる時、切なさの感じ方は、あの雪のしんしんと降り積もる日を 時空を越えていながらも過ごしているものだ。

雪がしんしんと降るというのは、神妙にして地面に触れては消えていくはかなさを知りつつも 白い固まりがこんこんとわき出るように空から降ってくる。そして空の色はとらえどころなく、周りの色は 色の意味をなくす。 

雪の積もった道を二人で歩いたこと。
二人で白い息をはきながら、相手の緊張が伝わったこと。
どんなに素っ気ない態度でも、相手の気持ちに安心していた。
あの時相手の気持ちがあんなにも理解できたのはなぜだろう。

そして、なぜ私はあの恋に背を向けてしまったのだろう。
今思えば頼りなく揺れてた若すぎた日々の罪。

あの日あなたと出会わなければ
愛しさも知らないままにいただろう。


久しぶりにあてどなく電話を待っている自分。
こんな風になってしまうなんて 自分でも思わなかった。
待っている間に流れているのはGRAYの曲。


いつか二人でいきたい。
生まれた街のあの白さをあなたにも見せてあげたい。

思い出には二人で歩いた足跡を残して。

年だけは重ねてきたけれど、私はまだあの時のまま頼りなく揺れているのだろうか。
強くなりたいと思い続けてきた弱い自分。
大切なものが目の前にくると、怖くて逃げてしまう自分。
安定を求めていながら、不安定を選んでしまう自分。

そんな自分に、幸せになれるって語りかけてくれるのがGRAYの曲だった。
あなたを守りたいと思うよと語りかけてくれる。

そして 忙しさにまぎれて 前向きに過ごしている自分がいる。





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最終更新日  January 27, 2005 12:12:50 PM
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