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カテゴリ:うちの家族
昨日は
悔やんでも悔やみきれないこと を書いてみた。 今日は、あとでどれほど 「周りの言うこと、聞いといて 本当に良かったぁ~」 ということに関して。 恋愛関係とか親密な人間関係って言うのは 現状に対処してる当本人には やっぱり見えにくいことが 多すぎるような気がする。 特に私の場合はそうだ。 だからこそ余計に私は信用できる 友人や家族の助言を聞き入れるようにしてる。 この「信用できる」というのがポイントなんだけど。はは。 ようは自分が精神錯乱状態に陥ってて 正しい判断力に欠けてるときに 私の代わりに 状況を正しく判断して 次に何をすればいいのかを 言ってくれる人を こういう場合に 頼りにしてる、ってことだ。 この、何度思い返しても 「あのとき、ああしといて本当に良かったぁ~」 と思えるような行動のきっかけになった 助言をしてくれたのは、姉だった。 大学生に成り立てのころ、 その一年半ぐらい前に フランスで「ひと夏の恋」をした相手が、 ネットで私の連絡先を探り当て、 連絡をとってきた。 私としては またいつ会えるかもわからない国際遠距離なんて 面倒だし、 疲れるし、 何だか相手が妙な態度を取ったりしてたしで、 そんなに深く関われない相手だと言う風に感じていたので、 思い出にするのが一番、 と思っていて、 向こうがわざわざ私の連絡先を探しあてるなんて 思ってもいなかった。 相手も同じ気持ちだと思ってた。 だから連絡があったときは驚いたけど、 でも楽しかったフランスでの懐かしさや わざわざ私を探し当ててくれたのね、 という感動も重なって 返事をしてしまった。 そしたら、なんとも奇妙な 遠距離恋愛なんだか そもそも恋愛関係でないんだか 今思い出してもはっきりしない状況 に陥った。 連絡を取ろうと思ったのは、その相手が フランスからアメリカに転勤することになったからだったらしい。 で、アメリカにいる(はず)の 私と連絡を取ろうと。 でもねぇ~、 アメリカと一口に言っても なかなか広いのよ。(笑) 相手は私のいるところから 飛行機で2時間半くらいのところに転勤になった。 私は 「いつでも遊びにおいで」 と誘ったのだが、 なんだかんだでダメ。 代わりに君が遊びにおいで、 飛行機代は出すから、 と言われたけれど、 「電話するから」 と言っといて 本当に私に電話をした経験のないやつが そんな約束、守れるわけない とたかを括った私は 「チケットを買ってくれたら行く」 と言ってた。 と、こんな状況が続いていて 電話で話す内容はと言えば お互いのさまになってない フランス語と英語のちゃんぽんで 「好きだよ」「また会いたいね」「また会おうよ」の繰り返し。 (なんと内容のない会話だったことか。苦笑) それでも気持ちは高まると言うのが不思議なもので 冬に実家に帰ったころには なんとなくまた相手のことが好きになっていた。 まあ、そもそも心惹かれる相手ではあったのだけど。 でも日本に帰ってから 電話するだの、しないだののくり返しで だんだん感情が高ぶってきて 相手が電話すると言っては異常に喜び、 実際してこなくては異常に悲しみ、 私は何日か辛くて オイオイ泣いていた時期があった。 感情の起伏が激しくなってしまってた。 多分私も 冬休みで特に何もすることなく 家にいてヒマだったから そんな過剰に反応するようになっていたのだろう。 でも、そこで辛くて辛くて 泣いてる私の側に寄ってきて 私の肩に優しく手を置いた姉は言った。 「かぐやにこんな思いをさせるヤツは許せない。 あいつのしてることはね、かぐやにたいする暴力なんだよ。 こうやってかぐやに期待を持たせたり 失望させたりのくり返しで かぐやの気持ちを疲労させるのも立派な暴力なんだから。 そんなのに屈してたらダメだよ。 連絡を取ることでそんなに心の負担になるのだったら もう連絡は取らないほうがいいと思う。」 それを聞いて、 「えっ、そうなの? これが『暴力』? 私は暴力されてるわけ? ちょっと大げさすぎやしないか・・・」 と思いはしたが、 とりあえず連絡を取り続けるのは間違いだ、 と言う点では賛成したので、 そういうことにした。 ところがねぇ~、そういう人なんだねぇ。 「もう連絡しないから」と言うと、 あの手この手で私を引きとめようとする。 それでぐらついてしまう私もいたけれど、 横で 「大丈夫。恋愛なんてそんなもんなんだから。 連絡を取り続けてたって何にも変わらないんだから さっさと見切りをつけたほうがいいよ。」 という姉がいたので、 それを頼りにして きっぱり連絡を絶った。 (こういう話をすると いかにうちの家族は女系社会かが よくよくわかるなぁ~。笑) そしたら人生、楽になった。 そもそも恋愛関係にあるのかないのかが はっきりしないくせに まるで恋愛関係にあるかのように 私の気持ちを消耗させるような存在なんて 邪魔なだけ。 あのころは大げさかと思ったけれど、 あのときの姉の 私は暴力を受けている、 と言うのはある意味正しかったと思ってる。 親密に付き合ってる相手に対して ころころと言ってることや態度を変えて 相手を混乱させるのは 混乱させるだけでは終わらない。 相手はそれで疲労困憊するのだ。 親密に付き合っている相手は 自分の言動を他の人よりも真面目に受け止めようとする。 だからそれに対して真摯に対応する、 というのは親密に付き合っている相手に対する 当然の義務だと思う。 だから自分の言ってることをいちいち(または半分以上) 「もう本気にしてらんないな」と 相手に思わせてしまったら それは自業自得なんだとも思うし、 二人の信頼関係はもうそこまで崩れてしまった と言うことじゃないのかな? 自分からエネルギーを奪う関係は 良いとは思わない。 献身だの何だのってのは あげてるエネルギー以上のものが 返ってきてる、という満足感がえられてこそ。 それを感じさせてくれない相手は しょせん、自分からエネルギーを奪ってるだけの存在。 そういう人に見切りをつけたって 自分勝手なことは何もない、と思う。 そういう関係にある人たちには 見切りをつけやすい時期に 心を鬼にして出て行って、 勇気はいるけれど、一生 「あのとき、ああして本当に良かった」 と思えると思うから、と言いたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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