見た。「コヤンイルル プタッケ」(子猫をお願い)
すごくうまい映画だと思った。じ~んとしたとか感動したとかそういう映画ではなくてどちらかと言えば「ちょっと待て。その後、みんな、どうなるの?」的なそれぞれの人物たちのその後が気になる終わり方。それと、英語の字幕がすごく良く出来てて感心した。今まで英語の字幕付きの韓国映画って良く見てるけど毎回毎回ヤバいんだよね・・・。明らかに韓国語が母国語で英語がヤバい場合と英語が主言語で韓国語の訳が「ん~~」って場合と。(って、私はそもそも字幕の翻訳ができるほどの韓国語力もないのに偉そうにすみませんすみません)前者の方が圧倒的に多いんだけど。でも、今回のは本当に熟れているというか「そうか!!」という訳ばっかり。すっご~~いと思ってたら翻訳者に3人の名前があってしかも翻訳の編集者付き!!韓国映画協会(かなんか)が一役買ってたらしくそこでそこまでお金をかけた翻訳ができたようなんだけどそこは偉いと思った。というか、韓国の政府方針として韓国文化を海外に輸出するためにちゃんと政府主導でスポンサーをするところが韓国は偉いと思う。で、映画のほうに戻る。・・・。言いたいことはたくさんあるんだけどストーリー的な面白さとは違う個々の人物を通しての20世紀末の韓国をかいま見るみたいな作りだと思った。なんか、一言で言い表しにくい。題名に出てくる猫ちゃんは明らかに小道具。なんだけど、映画の中では丁寧に扱われてて安心できるというか。(動物愛護の観点からは。)なんか、すごく優しい映画。純粋な思いやりや思春期の、時には非情なほどのまっすぐさがすごく良く出てるって感じがした。おすすめ!