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2006.11.09
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カテゴリ:歯科技工
QDT先月号(10月号)の1コーナーである「ネクストジェネレーション」の紹介です。

画像から症例紹介文が読みづらいかもしれませんので、
改めて書きます。

~症例紹介文~

下顎フルマウスインプラント補綴:渡邉 一史

フルマウスのインプラント補綴では、軟組織の一部も上部構造により回復しなければいけないことがしばしばある。本症例は下顎に10本のブローネマルクインプラントを埋入した症例である。清掃性を考慮した歯肉部の形態としながらも、自然感の獲得のため、
歯肉部にもインターナル・ライブ・ステインを施した。歯冠部は患者が「きれいな白い歯」を希望したため、犬歯の彩度を高めることで自然感を求めるのではなく、インターナルライブステインテクニックにより微妙で繊細な色調再現を試みた(使用陶材:ノリタケAAA,ノリタケ、モリタ)。咬合様式は生物力学的ワックスアップ法を活用している。

~~~~~

この症例は、過去のブログ

  2005, 12.11 12.13 12.16 12.17
2006, 1.13 1.19 1.26 2. 5 2. 6

では紹介していましたが、模型上だけでしたので再度登場です。

あまり詳しく書けませんが、本症例の患者様は以前の歯科医院で説明もなしに抜歯され、歯科治療に少なからず不信感を持たれていたそうです。

ご友人の紹介によりインプラント治療を決心されたそうですが、
患者様の不信感を信頼に変えるチェアサイドの対応、
主治医の正確なインプラント埋入、
衛生士さんの口腔衛生指導、
何より長期間に渡るインプラント治療に対する患者様の忍耐力を、
技工士は汲み取り、
補綴物として具現化していかなければいけません。

補綴治療の最後に、患者様・チェアサイドの努力を技工士が無駄にしてはいけないのです。

勿論、まず斬間的となるプロビジョナル・レストレーション(厳密には違いますが、俗に言う仮歯です。)を製作しますが、
平均値を基に患者様固有の値を求めていきます。
咬合平面の設定、前歯部の位置、噛みあわせなどを調整していきつつ、
口腔内という3次元的空間を、審美的にも機能的にも満足し得るように具現化していきます。
無から有を作り出していくのです。

個人的にはこのステップが非常に重要であると考えています。

最終的な補綴物は、ここで決定されたものをマテリアル(レジンからセラミックへ)を変え、コピーするようにトランスファーするだけです。

簡単な作業ではありませんが、目標は明確になっている訳ですから、
「当たり前のことを当たり前に」遂行します。

「当たり前のことを当たり前にする」・・・実はこれが難しかったりするのですが、
プロフェッショナルとして、補綴物が患者様の人工臓器となり口腔内で機能することを

想像し、製作するのです。

また、補綴物がセット(装着)されてからが、メインテナンスという新たなスタートになる訳です。
院内技工士としては、口腔内で補綴物がどのように機能し、また変遷していくのか
リコール時に目の当たりにすることになり、それをまた生かしていくことになります。

常に終わりはないのです。


----- Original Message -----
From: >
To: ??????@mve.biglobe.ne.jp>
Sent: Thursday, November 09, 2006 9:35 AM
Subject: 9日の日記









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Last updated  2006.11.09 21:38:47
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