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カテゴリ:歯科技工
QDTシンポジウム後の10月16,17日(月・火)と林直樹先生の講習会を主催しました。
この企画は私がQDTシンポジウムが公示される前からしていたことですので、1年以上前からになるのでしょうか(あくまで計画だけですが)。 やって良かった!というのが率直な気持ちです。 実は、林直樹先生の講習会(実習会)は日本国内初です! 先生は世界的に注目されるセラミストですが、アメリカで活動されていらっしゃるため、アメリカ・ヨーロッパ等での実習会の開催はあっても日本国内ではなかったのです。 詳細は歯科医師・歯科技工士・歯科臨床家の専門誌QDTに、レポートとして来年2月号(多分)に掲載予定ですが、 どんなクラウンを製作したのか という講習内容にご興味がある方もいらっしゃるかもしれませんので、 ブログに私の製作したクラウンの画像を載せたいと思います。 通常、1日コースですと単冠の基本築盛、 2日コースですと3ユニットのブリッジが実習内容になるのですが、 今回は贅沢な希望を林先生に出しました。 PFM単冠、とCZR(ジルコニア)単冠のカスタムシェード です。 PFM(画像1、2)に関しては、林先生の独自の築盛と思える 「水分を含んだような築盛」です。 画像1 画像2 切縁部拡大 模型は違うのですが、林先生が出されている写真集 「A Diary」のP26~29 の築盛です。 潤いがありながら、決して暗くない。 白くて、透明感があるという、相反することを陶材で表現しています。 個人的にはこういった築盛は、単冠だけではなく、 ユニット(4前歯、6前歯、フルマウス~)の症例に生かし、 より患者様の魅力を引き出したいと考えています。 CZR(ジルコニア)に関しては、 2006.QDT4月号 林先生のMasterpiece CASE1 の非常にセンシティブな白線を持つ歯の表現に挑戦しました(画像3)。 画像3 こういった歯は決して多くはないのですが、 表現としてトライしておくことは臨床上非常に有効でしょう。 例えば、「どらえモンの絵を描いてみろ。」と言われ、1度も書いた事が無い人がどれ程正確に書けるでしょう? でも1度でも書いたことがある人なら、ぐっと再現がし易くなります。 勿論、歯はもっと難しいものですが、同じようなことが言えると思います。 歯は人により違いますが、顔ほどは個性は弱く、また年齢や性別、形、色調の特徴などにパターン化されたものがあるように感じています。 ですから、より多くの歯の再現をしておくこと、自分の引き出しを増やす準備は臨床上非常に重要なことだと考えています。 林先生のお人柄も素晴らしく、 受講生の皆様も情熱があり、 大変素晴らしい講習会になったと思っております。 林先生、ノリタケ様、モリタ様、受講生の皆様に大感謝です。 また、私の1通の手紙で、快く全面的支援を申し出て頂けた、 (株)ノリタケ デンタル サプライ 坂 清子社長 に深く心より感謝致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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