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Pero's Kingdom の植民地

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2005.05.07
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カテゴリ:旅行記
ヴィエンチャンへの道路は往来も多く、当然トゥクトゥクも走っている。

青年は壊れたバッテリーの破片を手に持ってガックリした表情で、トゥクトゥク仲間が通るのを待っているようだった。

僕達四人は道路わきに腰を下ろして助けを待っていた。そして待つこと僅か10分あまり、一台のトゥクトゥクが止まった。

「どうしたんだ?」
「どうもこうもねぇよ、バッテリーがイカレちまってよぅ」
「あそこに座っている日本人ぽい奴らは客か?」
「そうなんだ」
「じゃあ俺がこの先乗せて行ってやるよ」
「それじゃ国境からおれがここまで奴らを運んできた運賃はどうなるんだよ?」
「バッテリーがぶっ飛んでしまったのにここまでの金を要求するのか?仕方ねぇな。じゃあ運賃総額の三分の一払うから、それでいいだろ」
「しゃーないな」

おそらくこんなやり取りがラオス語で交わされたのだろうと思う。(笑)
我々は到着したトゥクトゥクに乗り換えて、再びヴィエンチャン市街へ向かった。

そして十五分あまり走って、トゥクトゥクはタラートサオに到着した。僕とR子さんとはここで降りた。

ボーダーからここまでのトゥクトゥク代金の相場は150バーツだ。僕は100バーツ紙幣をハットリさんに渡そうとした。

するとハットリさんは、「なにをしてまんねんな。日本の人がラオスに来た時くらいエエカッコさせてくれたらよろしいやおまへんか。私らはオールドマーケットの近くまでこのまま乗っていきますよって。マーケットの近くに住んでまんねん」と言ってお金を取ろうとしなかった。

「ハットリさん、ところでどうして関西弁なのですか?」
「私は京都生まれの京都育ちですわ。京都にも旅行代理店置いてますねん。そこは嫁ハンに任せてますけどな」

「ほな良い旅を!」とハットリさんは言って、二人を乗せたトゥクトゥク走り去った。僕たちは宿を捜すことにした。

このあと、なんとハットリさんと劇的な再会をすることになるとは、この時全く予想しなかった。


つづく・・・。






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Last updated  2005.05.08 00:21:54
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