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Pero's Kingdom の植民地

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2005.07.03
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カテゴリ:旅行記
★ 二人の青年

 このブッダパークは正式名称をワット・シェンクアンという。

 前のラオス旅行記でも述べたので、ここでは詳しく触れないが、ともかく様々な仏像が無造作に置かれていて面白い。ゴロリンと横になって行儀の悪い仏像もあれば、タコのようにたくさんの手が伸びているものやヒンドゥー教に通じるようなオブライエン巨大像など、かなりの数の仏像がある。

 規模的には、タイのバンコク郊外にあるワットファウロンワやノーン・カーイのワット・ケークと比べるとかなり敷地も狭いが、それなりに楽しめる。

寝仏の前の怪しげなバンダナオヤジ。(^^ゞ
  ↓
 nebotoke



 仏像を見て回ってメコン川の土手に出たところで、若い僧達に声をかけられ、少し話をした。

 彼らはカンボジアの仏教寺院からの研修でラオスを訪れており、ヴィエンチャンに一ヶ月ほど滞在しているとのことである。勿論、英語は話せないが、同行している三十才位の青年が彼らの世話役のような立場らしく、彼からカンボジアから来たことや、今回研修に連れてきた若者僧達は、多くの修行僧の中から選ばれた存在であることなどを聞いた。

 青年は名前をサイ・サバン君と言い、彼らは何と、ヴィエンチャンで最高級ホテルといわれる「ラオ・プラザ(Hotel Lao Plaza)」に宿泊しているという。

 旅行者がこのホテルに泊まるには、一泊朝食つきで少なくとも百ドルはする筈だが、彼らは仏教の修行に来ているので、かなり安く宿泊できる措置があるのだろう。でないと、ラオスよりも貧しいカンボジアでは、公務員の月給が二十ドルもないのだから、百ドルといえば驚異的な金額に違いないから。

 僕とY子さんは、修行僧達とメコン川をバックにした記念写真を数枚撮った。するとサイ・サバン君が、「できれば今撮影していただいた写真を送ってもらえないか」と申し出てきた。

 聞けば彼らはまだ三週間ほどはラオ・プラザホテルに宿泊している予定なので、僕が帰国後すぐに現像して送ってあげれば間に合うだろうから、念のためラオ・プラザホテルの所在地と青年の名前とをメモ帳に書いてもらった。(帰国後すぐに送りましたが、その後返事はきませんでした (-_-;))

 彼らと別れて今度は入り口近くにあるカボチャのドームに登った。このドームは、カボチャの中に入ってぐるぐると階段少し登ると出口があり、カボチャの頂上に出る。高さは三、四メートルほどだが、ここから見下ろすブッダパークの仏像群は圧巻だった。

 頂上で腰を下ろして向こうのメコン川を見渡していると、一人のラオス青年が話しかけてきた。

 「こんにちは、少し話をしてよろしいでしょうか?」と彼は何と日本語で聞いてきた。

 「いいですよ、しかしあなたは日本語がお上手ですね」

 「私はヴィエンチャンの大学生です。大学では経済を学んでいますが、日本語をこれまで五ヶ月間習いました」

 彼は笑顔がすがすがしく、メリハリのある話し方で好感が持てる。日本人の女性バックパッカーが、ラオス青年に心を奪われることが少なくないことが、彼の笑顔を見て無理のないことだと思った。

 「日本語の勉強の成果を試すために、日本の旅行者の方が訪れそうなところに来て話しかけるのです」と彼は言った。

 何とも勉強熱心で、かつ積極的な青年じゃないかと思う。これが日本だったら、我々は中学校から英語を習っているにもかかわらず、例えば観光地で欧米人に出くわしたとしても、英語力を試すためにと、こちらから話しかけることはないだろう。逆に話しかけられると困るから避けてしまったりしないかな?

 ラオス人は概してシャイなのだが、このように旅行者に対してはあまり物怖じせずに、結構積極的に話しかけてくる。

 彼と三十分ばかり話をして、「じゃあこれからも日本語を頑張って勉強してください」「いつか日本を訪れたいと考えています。ありがとうございました」と最後に言葉を交わして別れた。

 僕達は次に薬草サウナに行こうということになり、Y子さんがバスタオルをどうしても持参したいと言うので、一旦宿に戻ることにした。

 バスは運良く五分ほど待つとやって来た。

 つづく・・・。






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Last updated  2005.07.03 20:22:17
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