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カテゴリ:バンコク近郊・意外展開旅行記
★ ウイークエンドマーケット
トラベラーズロッジで会ったS君も、この日インドからバンコク入りしてこの宿に来る予定のU君も、僕と同じ大阪に住んでいる。S君はこの日の夜便で帰国するとのことで、昼は土産物などの買い物に出かけると言う。 この日は土曜日で、ウイークエンドマーケットが開かれているので僕もたまには土産物らしいものを買おうと思って出かけた。バスでBTSの最寄りの駅まで行き、モーチット駅で下車、徒歩五分あまりのところにこの広大な市場は所在している。 余談ですが、今年の七月に完結した僕のメルマガで、前年のゴールデンウイークにラオスなどへ旅した「灼熱ラオスちょこっとタイランド」というのがあり、ラストシーンにこのウイークエンドマーケットが出てきます。 そこではラオス旅行以来の付き合いがあるN君とHさんとで、このウイークエンドマーケットに買い物に来ていたのだが、あいにくの大雨で、もう一泊する二人にサヨナラをして寂しくタクシーで空港に向かう感動的な僕の姿が描かれていましたね。(笑) → 「N君、Hさん。雨はやみそうにないし、僕は早めに空港へ行くよ。また日本で会いましょう」 「そうですね。じゃあまた」 二人の言葉を背に受けて、僕は降り続く雨の中を視界に写っている青いタクシーめがけて走ったのだった。 ※ ウイークエンドマーケット(こんなところです。リンクフリーサイトからお借りしました) 今回はその時と打って変わってのカンカン照りで、できるだけ屋外に出ないように迷路のような広大な市場内を歩き回った。 二時間ほどで土産物のお決まりのTシャツ数枚とタイシルク布などを買い、市場内のレストランで激辛カレーを食べてビールを飲み、カッカカッカと体を火照らせながら午後三時過ぎに宿に戻った。 四階のドミトリーに上がろうと思ったら、三階のミーティングルームのようなところにU君がへたり込んでいた。 数ヶ月前に大阪で会った時に比べて顔が半分くらいに細くなっており、目は落ち窪み、半パンから覗いた足はところどころ傷だらけで赤チンが痛々しく、さらに顔と体全体がインド人のように真っ黒だ。やはりインド帰りはこういうふうに痛めつけられるのだろうか? 彼の場合はインドといっても北部のラダックからチベット間の旅行だったのだが、詳しい内容はともかくとして、死ぬか生きるかのハードなチャリンコの旅だったそうな・・・。 「U君、どうしたの?その顔」 「ああ、Peroさん、さっき着いたのですわ。ドミのベッドがまだ空かないので、ここで待機しているのですよ」 そう言った彼だが、目は五分の四ほど閉じており、明らかに睡眠不足か極度の疲労のようだった。 「ともかく疲れているようだからちょっと寝たらいいよ」 そう言って四階の自分のベッドに買ってきたものを置き、僕も少し体を休めた。大倉直さんはまだ帰ってきていなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.09 22:43:59
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