毎晩、だいたい決まった時間に、母に電話をしています。
今日も同じ。
携帯電話の定期コールです
たまたま2階に用事が出来て、母は私と会話しながら階段を上っていきました。
ふいに、
「あら、戸締りを忘れちゃってる・・」と。
忙しい土曜日だったらしいので、ついうっかり・・だったのでしょう。
しっかりして欲しいとは思いますが、今は何かをし忘れても、それを責める気にはなれません
「だめね、何でも忘れちゃって・・」
「そんなことないってば、お母さん」
「でも、いつもメディに心配かけてるから」
「いいのよ、こうやって確認できるんだから」
そんな会話をしながら、母はもう一方の手で、ひとつひとつ窓を閉めていたようでした。
「よいしょっと」
「ここはよし」
電話の向こう側から、ガラガラっという音と、母の独り言が聴こえてきます。
母は、いつも声に出して、自分に言い聞かせるように、一日を過ごしているのでしょうか。
突然に父が亡くなって、たくさんの不安を抱えながらも、父と暮らした家にひとりで住みたいと言う母・・。
出来ることなら、望むままにしてあげたい・・
普通に戸締りをしている情景が浮かんだだけなのに、何故か私の目から涙が零れ落ちました。
少し欠け始めた満月です
クリスタルをベランダで月光浴させてほしいと伝えたことで
戸締りのし忘れに気が付きました
どんなことでも、会話することで次につながるのですね^^