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カテゴリ:24時間走
日付が変わって9周目を終了するところで、日本人研究者たちの応援を受け、ちょっとだけ元気になった。10周目は再びEricが伴走してくれた。ペースは大分落ちたが、睡魔に襲われずにいたため、ここまでなんとか走り続けてこれたのだ。しかし、この辺りから胃の調子が思わしくなくなってきた。そうなると一気にペースが落ちてしまう。結局その後はチョコレート豆乳をちびちび飲む以外は何も受け付けなくなってしまったため、吐き気との勝負になってきた。目標の14周には全く届かないことがはっきりしてきて、12周 (101.47マイル) を残り41分15秒で通過。あとは端数をカウントしてくれる2.53マイル (約4.1km) 先のエイドステーションにたどり着けるかどうかの勝負となった。最後までEricがついていてくれたので諦めずに走り、7分半を残してなんとか目的のエイドステーションに到達できた。最終的には23時間52分29秒で104.002マイル (約167.375km) 走ったことになった。後からそのエイドステーションに優勝したSergeもやって来た。残り約4時間半のところで、それまでトップを走っていた関家さんをかわしてそのまま逃げ切ったようだった。 迎えの車でフィニッシュエリアに戻ってみると、関家さんが治療を受けているということでメディカルテントに連れていかれた。関家さんは吐き気のためラスト5時間ほどは飲まず食わずで走ったらしく、極度の脱水症状を呈していた。意識ははっきりしており、点滴により血圧なども改善していたのだが、医療班の責任者は低ナトリウム血症の可能性があり、時間が経ってから症状が出る恐れがあるから、念のため救急搬送して血液検査が必要だと主張してきた。しかし、ウルトラマラソンを経験している医者なら、それが万が一のときのために自己責任を回避するための主張だということは一目瞭然だった。低ナトリウム血症になっていることなんて当たり前であって、その時点で意識鮮明でバイタルサインで脱水を疑う所見を認めていないのだから、あとは経口で補っていくしかない。相手は私が日本の腎臓内科医だということを前から知っていたので、交渉の末、渋々私の意見を聞き入れて帰宅を認めてくれた。家までは知り合いが車で送ってくれ、シャワーを浴びた後、夕方まで一眠りした。 夕方Soon Yewと待ち合わせして中華街で夕食を摂った。Soon Yewは昨年のBadwaterで関家さんのサポートクルーをやっているので、いろいろな話で盛り上がった。関家さんもすっかり元気になり、もりもり食べていた。 写真はメディカルテントから解放された関家さんと私のペーサーとして一緒に走ってくれたEricとAzadeh。 本日のラン 52.4km (9時間52分29秒) ローンレンジャー・ウルトラマラソン2日目 (月間走行距離281.9km) (週間走行距離197.1km) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 23, 2012 01:14:17 PM
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