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カテゴリ:不登校・起立性調節障害・子育て
「10代からの子育てハッピーアドバイス」
(「10代の子どもに接する10か条」だけ先日こちらに書き出しています。) http://plaza.rakuten.co.jp/pianissimo4/diary/200809190000/ そして「思春期にがんばってる子」より(どちらも明橋大二著 1万年堂出版) この2冊は、根本的には今までの明橋先生の著書と同じですが、特に10代(思春期)の子どもの心と子どもへの対応が詳しく書かれています。 その中から「依存と自立」に関して 子どもの心の成長は、依存と自立を繰り返して大きくなる。 依存とは「甘え」「従順」 自立とは「反抗」「攻撃」 このふたつを行ったり来たりするが、それは子どものペースでなければならない。 よく自立した子どもに育てるには甘えさせないこと、と言われるが、 自立の基になるのは、意欲。 意欲の基になるのは、安心感。 安心感はどこから来るのかというと、充分に甘えさせてもらった、が土台。 10代から20代になって、自立につまずく人は、小さいとき、甘えていいときに、充分甘えることができなかった、という子が少なくない。 それは必ずしも親の愛情不足、ということではなく、さまざまな事情から甘えたくても甘えることができなかった、ということが多い。 自立につまずいた人が、立ち直る時に、何がまず必要か、というと安心感。 安心感は、安全な場所で、依存することで養われる。だから家に引きこもる。 甘えとは、相手の愛情を求めること。 「甘えはよくない」という誤った考えがあると、親子や、夫婦、友達、本来甘えていいところで、甘えなくなる。その結果、甘えるべきでないところに、甘える人が増えている。 「依存症」(アルコール・薬物・過食症・パチンコ・買物・仕事・恋愛・ストーカーなど)の大幅な増加。 いくら依存しても、安心感、満足感が得られない。 十歳までは、徹底的に甘えさせる。親離れしていく十歳以降は、十歳までの甘えが十分だと、次第に甘えなくなってくる。 それなのに、まだ甘える、ということはそれまでに十分甘えていないか、それとも、子どもを甘えさせるつもりで、実際は、親が子どもに甘えている場合がある。(これがnakkoさんのいう共依存かな) 前者では、甘えを引き続き受け入れていいが、後者は少し心配な面もある。 母と子の結びつきがとても強く、子どもが親離れする時には、その強い絆がかえって妨げになることがある。その場合は、親の方からちょっと突き放すことが必要。 (この辺が難しいんだけどね) 思春期に、子どもが反抗するのは、ちゃんと育ててきた証拠で、喜ぶべきこと。 自分で悩んで、考えて、成し遂げることで、初めて子どもは自信を持つ。 人から言われたとおりにやって、成功しても子どもの自信にはならない。 失敗しても、「ここまで、よくできたじゃないか。ここまでできただけでも、立派だ。次はきっと成功するよ」と言われると、子どもは自信を回復する 人生に失敗はつきもの。 思春期の子どもにどう接していくか、というのは「子どもの揺れに付き合う」ということ。 あっちへ行け、こっちへ行け、と、いちいち指示しない。手を引っ張らない。背中を無理に押さない。 子どもが不安になって、後ろを振り返ったら、そこには、ちゃんと親がいて、大丈夫だよ、とうなずいてくれる 突き放すのではない。本当に危ないときには、きちんと止めてやる。(「見放さない」) 最も大事なのは、周囲の人が、本人のつらさに、少しでも共感することができるようになること。 生きているだけで精一杯、とことん疲れている本人に、「もっと」とか、「どうして」という言葉は本人が生きていることさえも否定する。 本人の現状を、100%認めていく。今以上のレベルを期待しない。指示、提案、干渉を一切しない、思わない。 親の深いため息さえも、この時期の子どもを打ちのめすには十分。 家族全員がこの状態を100%認める、というのはきわめて難しいが、どうしても必要なこと。 そのためには「肩の力を抜く」「あきらめる」ことも大切。 子どもの現実を受け入れると、逆に、子どものよさがみえて来る。 「こんなに疲れきっているのに、よくやってくれたね」という気持ちが、この家にいていいんだ、という安心感を持たせる。 ****************************************** nakkoさんが「子離れ」という日記の中で「丸ごと受け止める」ということと「自立する」ということの解釈の難しさに触れています。 http://plaza.rakuten.co.jp/eikichi55/diary/200810020000/ 本当にその兼ね合いも難しいし、人それぞれ色んなケースもあるからマニュアル通りにはなかなかいきません。 みんこちゃんがmixiで最近すごくいいことを書いています。 その中から勝手に引用♪ ☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆ 息子に対する期待がゼロになってから、 息子が、自分で勝手に育っていっているような気がしていました。 実は今、息子には、何も期待していないのです。 自立して欲しい、、 ひとりで生きていけるようになって欲しい、、 そんな事も思っていません。 自立するだろう。 ひとりで生きていくだろう。 そう思っているだけなんです。 もちろん、健康でいて欲しいという願いはあるけど、 それは、いつも意識している事ではなく 無意識の中に沈んでいる思いかな? 自立が目標でなかったら、 子供の為に こうしなければならない! こう教えなければならない! こう出来るようにしなければならない! …なんてことは、ひとつもないのでは? 子供が自由に動き出せるように、心をたっぷり満たしてあげる事。 「自分はこれでいい!」と思えるようにしてあげる事。 存在に対する安心感=根拠のない自信を持たせてあげる事。 それは赤ちゃんの時のように、そこにいてくれるだけでうれしいという気持ちを伝える事と同じかもしれないなぁ~~^^ ☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆*:;;;:**:;;;:*☆ 学校へ行けない子どもってね、何もしていないようで、実はものすごく色んな経験をしていると思います。 いっぱい悩む中で、学んでいることもたくさんあります。 でも自己評価が下がっている子はそのことに、自分自身でも気付いていないことって多いでしょうね。 それを本当に100%認めてもらえて(起きてこれないんだな。ゲームで気晴らしするしかないんだな、外出する元気もないんだな。など)こんな自分でもいいんだ、って心から思えたら少しずつそれを引き出せるものだと思います。 そしてね、そのためにはやっぱりお母さん自身がそういう風にできなかった自分を認めてあげることも大事なことだと思いますよ。 一生懸命がんばってきたからこそ、悩むんですからね^^ 明橋先生の本には、もっと色々なことがわかりやすい言葉で書かれていますので、是非読んでみてくださいね。 PS 最近エロコメントが多すぎて、書き込み禁止にしているアドレスが結構あります。 コメント書けないよ~、って方がいらっしゃったら、メッセージを送るからその旨お伝えくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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