子育ちパパBook・Trek

2007/07/02(月)16:26

森見 登美彦(著)「太陽の塔」★★★★★

日本SF・ファンタジー(63)

太陽の塔  第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作「太陽の塔」 森見 登美彦(著)は、さえない男子大学生の京都の街を舞台とした非日常的な日常?を描いた大傑作!  面白い、これほど言葉を自由自在に操って書かれた小説には久々に出会いました。  かっこいい単語・ターム・ガジェットが並んでいるだけの小説の氾濫の中、日本語をマジックのように駆使して読ませる本作には舌を巻かされます。恐るべし日本語マジシャン森見 登美彦  また、小説の登場人物、設定も面白くて、さえない学生時代を送った小生は青春を取り戻した気分になり興奮さえ憶えました。  さえない小生の人生をだぶらせて読んだが故の興奮かもしれませんが、なかなか味わえない清涼な気分になっています。 火星ノンストップ 伊坂幸太郎(著)「死神の精度」 ■日本SF・ファンタジー感想リンク ◆筒井 康隆 (著)「銀齢の果て」 ◆小松左京 /谷甲州(著)「日本沈没(第2部)」 ◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」 ◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」 ◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」 ◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」 ◆町井 登志夫 (著)「血液魚雷」 ◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」 ◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」 ◆石黒 耀 (著)「死都日本」 ◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」 ◆恩田 陸 (著)「ねじの回転」 ◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」 ◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」 ◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」 ◆菅 浩江 (著)「おまかせハウスの人々」 ◆菅 浩江 (著)「五人姉妹」 ◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」 ◆三崎亜記(著)「となり町戦争」 ◆高野 史緒 (著)「ラー」 ◆田中 啓文 (著)「蹴りたい田中」 ◆粕谷 知世 (著)「アマゾニア」 ◆平谷 美樹 (著)「エリ・エリ」 ◆石田 衣良 (著)「ブルータワー」 ◆渡辺 球 (著)「象の棲む街」 ◆森見 登美彦(著)「太陽の塔」 ◆古川 日出男 (著)「ベルカ、吠えないのか?」

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る