カテゴリ:四国へようこそ
「たとい何年かかりても連れに行き申すべく候」
あぁ~、こんな台詞を(ウルスから)言われてみたい!(笑) * さて、昨日 紹介した竹林寺ですが、 その昔、このお寺の僧であった゛純信"と、五台山ふもとの鋳掛屋の娘゛お馬"が恋仲になってしまいました。 そんな純信がお馬の喜ぶ顔見たさに、はりまや橋の小間物屋でかんざしを買い、彼女に贈ったという話。^^ ♪~おかしなことよな はりまや橋で 坊さん かんざし 買いよった~♪ よさこい節で有名な「土佐の高知のはりまや橋で~」という歌詞は、当時はこう歌われていたそうです。 この有名なお話、高知に縁の深い私も子供時分から少々は知っていたのですが、、、。 ~竹林寺 境内~ * * * それは高校時代。 高知出身の友達がお土産にと、高知で有名な゛浜幸"さんの銘菓「かんざし」を買ってきてくれました。 ホイルの中を開いてみると、柚子の香りがほのかに漂い、可愛いかんざしの絵が描かれたお菓子が現れました。 今でこそ、マドレーヌ生地のホイル焼きは至る所で見かけるようになりましたけど、 この銘菓「かんざし」こそが、その始まりなのだそうですよ。^^ お菓子に添えられた、やまもも味(だったかな?)の何気ない かんざし飴も雰囲気をよく表していて…。(*^^) その美味なお菓子に、私は虜になりました!(笑) 高知へ行けば、必ず浜幸さんのお店に立ち寄りました。 もちろん、゛土佐日記"と同様に、お土産売り場では必ず見かける土佐銘菓です。 ですが、浜幸さんのお菓子は「かんざし」に限らず、どれも上品で美味しくて迷ってしまうほど♪ 素朴なクッキーや飴玉さえ、ちょっぴり美味しさが違うんだなぁ~。(o^ー^o) 銘菓「かんざし」を生んだ「純信とお馬」の恋物語、 「かんざし」が詰められた箱には仲睦まじい純信とお馬の絵と、二人の話が書かれてあります。^^ * 当時、純信は37歳、お馬17歳。 二人の仲はあっという間に知れわたり、純信は謹慎、お馬は寺への出入りを禁止されました。 ますます恋しさ募る二人は、1855年5月19日になんと駆け落ちをしてしまいます。(@@; うまくいけば、四国を離れ、二人仲良く暮らせたかもしれません。。。 ところが、香川の金毘羅さんに辿り着いたところを 追ってきた役人に捕らえられてしまいました。(>_<) 二人はさらし者にされたあげく、純信は伊予(愛媛県)へ、お馬も市内から離れた場所へ追放の身となりました。 それからしばらくして後、 それでもお馬を忘れられない純信は、行商人に身をやつして お馬のところへ忍んでいきます。 ですが、たちまちにばれてしまい、二人はまたも引き離されてしまうのです。(><。。) たとえどれほどかかろうとも、いつの日かお馬と一緒になりたい、、、 その純信の気持ちを託した恋文が、頭で紹介した一文です。 けれど、その想いはお馬に届かなかったのですよね。 お馬は後に別の人と結婚をし、二男二女を得て平穏に暮らしたといいます。 純信は、、、、、。 昔では考えられない激しい恋愛ですよね~。 悲しくも、、、ですが、それほどにも想える相手に巡り合えたということは羨ましいくらいです。^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.03 13:20:51
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