カテゴリ:旅行記 ザルツブルク4 '11.10月
月曜日の夜8時から BS-TBS で放送される番組 『世界・夢列車に乗って』を、母も私も結構楽しみに見ています。
母にとって初めてとなった欧州・ザルツブルクの旅からちょうど一ヶ月経った11月中旬のこと、 偶然にも、「森と湖の郷 オーストリア列車紀行」が放送されていました。 ~ 澄んだ空気と緑豊かな森、目の前に次々と現れる湖。 オーストリアアルプスの麓を列車に乗って旅をする。 出発地はザルツブルク。 モーツァルトの音楽のようになめらかに、列車はザルツカンマーグートへと向かう。 自然豊かなこの地方には、ハプスブルク家をはじめとする王侯貴族の館が多く残されている。 そして世界遺産ハルシュタットへ。 雄大な自然と人間の足跡が流麗なハーモニーを奏でるオーストリアの旅を紹介する。 ~ * * * 10月8日の朝、私達はハルシュタットへ向かうため、ザルツブルク中央駅を目指しました。 ザルツブルクから湖岸の街ハルシュタットまでは、私はいつも列車を使います。 ザルツブルク中央駅を出発し、ウィーン行きの特急列車・QBB でおよそ50分走ったら、そこは乗り換え駅 アットナンク・プッハイム。 (初めての時は、この駅名を覚えるのに苦労しました。(笑)) そこから1時間20分ほどでハルシュタット対岸の無人駅に到着です。 先日の番組は、ちょうど私達が走ったルートそのままに撮影されたものだったので、旅を再現できる楽しみを戴きました。 この旅で最も印象に残った場所が、姉にとっては墓地!(笑)であったのに対し、 母のお気に入りは、その車窓から眺めた のどかで牧歌的な、これからご案内する景色だったようです。^^ どこまでも続く緑の景色に、いつの間にか溜まっていた心の疲れに気付きます。 ちょっとしたことにムッとなったり、慌ただしさでイラッとしたり、 そんな私に対し、当たり前の毎日がどれほどありがたいものか、そっと優しく諭してくれます。 そして、大陸のように雄大な気持ちを、小さな私の心の中に広げてくれます・・・。 この風景、一人で眺めていると、じわ~っと涙が滲んでくるんです。 ですが、今回は女三人旅でしたので、ワイワイはしゃぎながらの列車の旅となりました。 「見てみて~! 向こうの山、もう雪が積もってるよ!!!」 「この列車の扉、取っ手がついてるから一生懸命引いてみたのに、な~んだ~、 auto って書いてあるじゃない!」 「ほら、また牛さんが見えてきたよ~!」とか、(笑) でも、時々は静かになって、それぞれの心に それぞれの形で その景色を留めておりました。 テレビに映る風景は、まさに私達を癒してくれたその時と同じ表情で流れていました。 ここは急いでないんだね。 何度訪れても変わらない安心がここにはあって、 目を閉じて脳裏に浮かぶ あの景色はきっと、今もそのまま あの場所に広がっているんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.04 19:25:37
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