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2015/04/03(金)18:48

立春に。

四国へようこそ(117)

木の芽春立つ日の今日、栗林公園で梅の花を愛でてきた。 栗林公園は、明治43年に文部省から発行された『高等小学読本』巻一にあるように、 「我ガ国ニテ風致ノ美ヲ以テ世ニ聞エタルハ、水戸ノ偕楽園、金沢ノ兼六園、岡山ノ後楽園ニシテ、之ヲ日本ノ三公園ト称ス。然レドモ高松ノ栗林公園ハ木石ノ雅趣却ツテ批ノ三公園ニ優レリ」 日本三名園よりも優れているとの声もある。 とはいっても、私が紫雲山を借景にしたその大名庭園の良さに気付いたのは、実は今年に入ってから。(笑) 『一歩一景』と評されるに相応しいその美しさ。 恥ずかしながら、友人である韓国人のチェさんによって教えられた。 隣町の国際交流員である彼は、外国からの来客時にはもちろんのこと個人的にもよく栗林公園を訪れ、四季折々の姿をFacebookに投稿してくれるのだ。 彼の写真の腕前もあるだろう。 いや、それにしても美しい。 こんなに美しかったかな?  地元のものはつい軽んじるのが悪い癖。 しかし、その良さに気付いてからは、これほどの名勝がすぐ傍にあることに「へへへんっ!」と一人こっそり自慢に思う。 松平の殿様、ありがとう。(笑) その栗林公園で、つい先日梅の花が開花したというニュースを覚えていた。 「今日ははや立春か、、、」と思ったと同時に「梅を観に行こう」と思い立った。 思いのほか見事に蕾をほころばせ、白梅からはほんのり甘い香りがした。 梅といえば芭蕉の弟子、嵐雪の『梅一輪 一輪ほどの暖かさ』の句が有名であるが、この句で詠まれたのは寒梅であり、季語は冬。 思わずこの句と梅の写真をFacebookにアップしようと思いきや、残念、、、一日違いで春であった。(笑) 確かに、「一輪ほど」ってことはないわな。。。(苦笑) それにしても美しい。 しんとした冬の冷たさも好きだけど、やはり春の訪れは嬉しい。 『梅が香に 追ひもどさるる 寒さかな (芭蕉)』 それでもどこかで春を感じて、やっぱり嬉しい。 栗林公園で感じる春は、もっと嬉しい。

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