モンスター女性に特におすすめ
百田尚樹さんの モンスター読みました。主人公の和子。とてつもない不器量に生まれつき小さい時から周りの者に忌み嫌われとてもつらい青春時代を過ごし、ある事件で故郷を出ることになり姓名も変える。不器量で就職試験も上手く行かず掃き溜めのような工場に低賃金で働く毎日。ふとした事で週刊誌の美容整形の記事が目に留まり整形を始める。しかし、今まで貯めた貯金では到底整形を続けることはできない。なぜ続けなくてはいけないか全てのパーツ輪郭を修正しなくてはいけないからだ。整形のため身を売る仕事に就きどんどん美しくなっていく。何のために美しくなるのか考えたとき和子は、小さい時(幼稚園時代)に自分を守ってくれた男の子のことを忘れられないことに気付く。きれいになった私を見てほしい、振り向いてほしい。そのために、二度と戻ることがないと思っていた故郷に戻る。そんな女性の生き様のお話ですが百田さんのお話は、次はどうするの?その次は?と、どんどん休憩するのが惜しいほど読み進めてしまいます。永遠の0の時同様、とても専門的な深いところまで説明されていて美容整形外科に自分が行って説明を受けている様な感覚に陥りました。プラス、ラストの落ちは毎本感動ものです。こんなこと書いていいかわからないけど主人公の容姿の説明部分を読んでいて、もう10年以上前にテレビ番組のビューティコロシアム初期に出た女の子を思い出した。どこも残さずすべてを変えてとてもきれいになり幸福そうな笑顔をしていた。本を読んでから気が付いたがその頃綺麗になって良かったわと上から目線だったような。凄く反省してしまった。