秋桜の空に 感想まとめ
2001年にMARRONから発売された18禁アドベンチャーゲーム学園ドタバタ喜劇にヒロインのトラウマを絡めた少しシリアス風味のコメディーってところでしょうかね、はっ!風味って小鹿の口癖がうつってる( ̄□ ̄;)【あらすじ】季節は秋。紅葉の鮮やかな街。主人公は、自覚はないがその無茶苦茶な言動で学園中から一目置かれる変わり者。隣のお姉さん桜橋涼香や、愉快なクラスメートに囲まれ、ドタバタ喜劇な毎日を送っている。秋の訪れと共に運ばれる新しい出会いや、深まっていくそれぞれの思い。そして、始まる学園祭の準備期間で学校に泊まり込む日々。合宿のような楽しい毎日の中で、主人公の奇抜な行動が巻き起こす騒動に少女達は振り回されっぱなしだ。だが、そんな生活の中に見え隠れする彼の優しさに、やがて少女達は引かれていく。それぞれ深いトラウマを持ちながらも日常を生きる5人の少女たち。【感想】ちょっぴりハチャメチャな主人公とヒロイン達がドタバタで面白い学園生活を過ごす中で惹かれていき、それぞれのヒロイン、そして主人公が抱える問題を乗り越えて結ばれるまでを描いた学園コメディー何よりも毎日のドタバタ喜劇っぷりが面白い(笑)くだらないネタのオンパレード、主人公を含め登場人物がみんな癖のある感じのキャラが揃っているので退屈せずにサクサク読み進めていけます むしろ選択肢の数々を全部選んでみたくなるような感じで思わずウプププとさせてもらえますヒロイン達も癖がありつつキャラが立っているのでどのルートもそれなりに楽しめることが出来ると思います。終盤は各ヒロインの悩みを乗り越えて結ばれるって感じでややシリアス成分が入ってきて、面白テキストは減ってきますけど、お話自体もきらりと光るルートがあったりするので十分に楽しめると思います。ただどのルートも主人公の抱える問題が共通で出てくるので終盤の展開は同じようになるのと、個別ルートに入ってからも共通のイベントがおき続けるので、二回目以降は見たことある光景が続出しちゃうんですよね問題はむしろシステム面ですかねぇ…古いゲームなのでボイスなしです(≧ε≦)ノそのうえシステムが不安定極まりなし…重いしXP以降のOSでは動かないしでかなりイライラしちゃう有志の人達が作ってくれた快適に動かすためにプログラムがあるのでどっかから拾ってくるといいでしょうそれでもマウスホイールで文章を進められないのはちょっと嫌だったなぁ…まぁ古いのでしょうがない…絵柄やBGMもちょいと古臭い感じでした☆良かったトコ・とにかく日常のテキストは面白い…こんな学生いないよね~って感じだけど読んでてとっても面白い・個別のシナリオも晴姫やカナ坊ルートはかなり好みな展開でよかったですよ・キャラクターがみんな魅力的な性格付けされてて、好印象(笑)・豊富なオマケシナリオ…結構本編並みに面白かったりする★悪かったところ・ボイスなし…さすがにねぇ古いから仕方ないけどさ、すぐに慣れちゃったけど・システムが不備多し…パッチをあてないとどうにもなりません。当てても厳しいので有志の人が後悔している専用のプログラムC.H.A.O.Sを当ててようやくです・BGMが一昔前のファミコンのBGMみたいにキンキンで少し気になります・終盤まで共通ルートが多いことと終盤の展開がどのヒロインも同じなので複数回していると展開が読めすぎで飽きてしまう・終盤の主人公の抱える問題の解決方法が非常に納得いかない…てか尻切れトンボみたいな感じで他力本願過ぎて興ざめしちゃう(個別ルート紹介はプレイした順番)●ひよりルート『羨』得られなかった輝かしい日々……得られなかった人との繋がり……それらのすぐ側に、彼女は戻ってきた……近いけれど届かない、その場所に。学園にやってくる教育実習生、愛称は「ひよひよ」「くしゅ~」が口癖で、でも何事も一生懸命に頑張る姿が好印象…でも一回の授業で3ページしか授業を進めることが出来ない相当のドジッ子属性お尻が大きく、超安産型(笑)個別ルートでは小学生の小鹿の恋のお手伝いをしつつも主人公に惹かれていく感じこれといった事件はないけど、過去に得られなかった自分の学生時代のささやかな夢を叶えるストーリー、小鹿との対比が割といい味を出しているシナリオでした~他のルートでは結構影が薄いんだよねぇ●初子ルート『焦』定められた未来……定められた自由の刻限……だから今を楽しく彼女は生きる……いや増す寂しさに捕まらぬよう、全力で。同級生に思いつきでイタズラ行動をするトラブルメーカーの巨乳メガネっ子学園の揉め事のほとんどに参加してるんじゃないかと思えるその突飛な思いつきセンスがなかなかぐ~(≧∀≦*) 個別の話は神社という実家の縛り付けに反発する彼女の話なのですが、盛り上がりに欠けて個人的には出来はちょっとイマヒトツかなぁ…普段の彼女の行動力を思うと、別に普通に駆け落ちでもすりゃ良いじゃんと思っちゃう何だか個別ルートよりも共通での思い付きでのトラブルのほうで色々お世話?になったような気がする(笑)●涼香ルート『因』己の犯した罪に囚われ……己の心を己で縛り付け……今日も贖罪の為に笑顔を作る……その罪深さに気づかず。主人公の幼馴染でお隣のひとつ年上のお姉さん、通称は「すずねぇ」本作品のメインヒロインですよ~、主人公の過去のトラウマにも関係してますとにかく主人公をダダ甘やかす、弟というか子供のように甘やかす(笑)その甘やかしっぷりはゲーム中でも周囲に散々あきれ果てられてます(/∀\*))キャ でもこんなオネイチャン欲しいです(笑)個別ルートは子供の頃に主人公に対してしたことにずっと抱いている罪悪感に関してのものになりますついでに主人公の抱えるトラウマの話にもなるので、真っ先にクリアしておくほうが他の人のルートで「えぇっ」と驚かなくて済むんじゃないですかね(/ ̄ー ̄)個別の話としては、最初っから好感度マックスなので恋への過程を楽しむことができなくてちょっといまひとつだったかなぁキャラクターとしてはとっても好きなんだけどね~(*^-')b●晴姫ルート『継』彼女は泳ぐ。彼女は泳ぎ続ける。何かを追い求めるかのように。女子水泳部の同級生でコーチを引き受けて指導することになる子愛称は「はるぴー」で決定(笑)思いっきりツンデレのテンプレみたいな子、この子がひょっとするとツンデレの最初なのかもしれない(≧∀≦*) ツンツン状態もそれほど棘がある感じではないんだけどね、デレっぷりは超アマアマモードでさすがに引いちゃいましたよ(笑)話は他の人のルートと被らず結構独自路線、そのためあんまし他のキャラとの絡みがないのが残念、代わりに他では活躍の出番のないキャラがよくでてきたり水泳をやめていた主人公が、彼女のコーチをすることで水泳への情熱を取り戻す割とマトモ(笑)な展開昔の自分のコーチと今の自分を重ね合わせながら、昔のコーチの自分への想いをわかっていくといった成長物語の印象が強くて、このゲームの中ではお話としては一番良かったんじゃないかと思ってます●若菜ルート『懸』憧れた世界に居るために……憧れを曇らせないように……彼女は耐える、ただひたすらに……それこそが崩壊への道と知らずに。同級生の病弱なまるで小学生かのような童顔幼児体型のお嬢様(笑)愛称は「カナ坊」その実態は健気で頑張りやさん、でも結構純で騙されやすいうえに天然系なのでいぢられキャラどのルートでも席が隣のせいか主人公にいぢられ倒す宿命を背負ってます個別は病気絡みのややお涙頂戴的なストーリー、無理してでも楽しい想い出を作ろうと健気に頑張る彼女が印象的、でも主人公に好感度ダダ漏れでも恋には一歩引いた感じの遠慮がちな彼女の姿勢がかなり破壊力大なのですよ~、話としても十分ほろりとできる話でした個人的にはこのゲーム一番のお気に入りのキャラです~、病院での告白シーンや文化祭での楽しそうな姿とかは結構守りたい本能を刺激させてくれちゃいます