▲御嶽山
歩きには十分自信がついてきた。体力維持と健康増進、そして筋骨矯正のため夏場は、なんちゃってクライマーになり、街道歩きには暑すぎる夏を過ごす事にした。 以前リュック背負って歩いていたら右肩の痛みと、右手の痺れが起きて、休み休み歩き大変だったことが頭の中にあるので、(身体の右半分はだいたい骨折していたので)、あまり重い物を担ぐのは心配なのだから、とりあえず近場で登り易い山から挑戦する事にした。 そこで、御嶽山を選んだ。理由は以前若いときに登った事ある(記憶にはあまりないが)。近辺のスキー場にはたびたび訪れていて、身近な感じあり。それに3067mもあるのに登山口は既に七合目であること。老若男女、御岳教の信者さんは巡礼登山をしていることなど、私でも無理なく登頂できるのではないかと考えたからです。 まずは、前日の夕方に大滝村の田の原の駐車場に到着。少し散策し、夕日に映える御嶽山をみて、夕食、その後車中泊。田の原には宿泊施設や食事どころもある。駐車スペースは広く、超満車になることはないみたいだ。 翌朝、既に明るくなって、回りから人の声が聞こえるようになって目が覚める。04:45だ。 しかし日頃から早起きは苦手なので15分くらいはうだうだしていた。夜は涼しくて寝やすかったけど。海抜2,000mあるからね。 何とか目を覚まし、パンをかじり、着替えをして装備の準備。出発は5:45になった。既に陽がさしている。最近は雷雨が多いから、午前中には登り終え、昼には下山したいと考える。 快晴だ。既に登山者が集結している。左手の裾野はたしか’84年の長野西部地震の爪あとだと思います。大切な人命まで奪われたのです。 登山道は十分整備されている。ありがたい。 振り返ると、木曽山脈,赤石山脈、八ヶ岳と眺望が開ける。 登山者には、熟年夫婦、子供づれの家族、白装束の方々、単独登頂者とか、いろいろな人がいました。だいたい予定時間通りでいけますが、もちろん休み休みです。七合目辺りはとても息が切れましたが八合目過ぎるとペースがつかめたのか、息が上がってこなくなりました。それで、抜かされた人を追い抜く事がしばしばありました。もちろん荷物は水分(一番重い)とパンとカッパと着替えくらいなのでとても身軽でした。 大滝頂上です。立派な階段が設置されています。2時間40分くらいかかりましたが、予定通りです。 ここからは剣が峰を目指します。もう植物は生えていません。ライチョウには会えませんでした。 ペースがつかめたので、頂上までは苦になりませんでした。 立ち入り禁止区域ではガスをさかんに噴出していて、硫黄臭かったです。 剣が峰です。二の池が見えます。背後は穂高などの飛騨山脈です。 頂上には予定通り、3時間で到着しました。うれしいです。\(~o~)/。二の池まで歩きました。残雪がこの池の水源になっていました。また、本館と新館の山小屋がありました。 下山途中に見上げると登山者の群れが見えます。 登山口には白装束の団体。おしりに毛皮たらしているのがカッコいい せっかくなので大滝村について調べてみた(人口 994人 434世帯 8/1現在)。夕張と同じく、またはそれ以上の多難な道を抱えているのは有名です。同村の平成21年度返済額見込合計は5億2813万円(同村HPより)でその後少しずつ減少するようです。 村長挨拶の言葉を引用させていただくと、 「 、、、、。 しかしながら、少子高齢化・林業の担い手不足など様々な課題が生じています。加えて、当村では村有「おん たけスキー場」に対する債務の返済が重くのしかかり、実質公債費比率(本村において標準的に見込まれる収入に対する借金返済額の割合)において、全国ワ- ストワンの42.2%(平成19年度決算)の状況です。」とあります。 国から(勧められて?)借金して投資してきた御岳スキー場がこの村を圧迫しているのです。御岳スキー所は魅力的なスキー場ですが、スキー人口が減少し、アクセスのよい奥美濃のスキー場が賑わっている中、過剰投資の付けが廻ってきているわけです。それで、近辺の町村合併で生まれた木曽町には入れてもらえなかったらしいです。現在問題になっている箱物行政の典型ですね。 同じくHPより「「おんたけスキー場」は2004/2005 シーズンまで 王滝村が運営してまいりましたが、王滝村では深刻な財政難のため2005シーズン限りでスキー場の運営 からの撤退を余儀なくされました。 昨シーズンから 「おんたけスキー場」の運営は、民間の「おんたけマネジメント株式会社」が行っております。」まだ国設御嶽スキー場の案内がある。 しかも、昨年は民間委託(加森観光株式会社)したゴンドラの運行が、ゴンドラの事故で(しかも対応も最悪で)ゴンドラが動かず、散々なゲレンデになってしまいました。温泉ざぶーんも閉鎖とか聞いたけど次期シーズンのアルバイト募集はしていた。「長野県王滝村のスキー場「おんたけ2240」(名称変更してます)で15日に起きたゴンドラリフト停止事故で、ゴンドラリフトに乗っていて事故を最初に通報した名古屋市港区の 会社員男性(37)が17日、宙づりのまま過ごした11時間の心境を電子メールなどで中日新聞社に寄せた。ゴンドラの中からパトロールで下を通りかかった 従業員に状況を聞くと、「今作業してるだろ」と逆に怒鳴られたといい、対応の悪さに今も怒りが収まらない。」とも。寒いゴンドラの中、尿意で苦しんだ女性もいたらしい。確か1シーズンはロープウェイは使え なかったんですよね?ちょっと目にした記録では前年比35%減の入場者数だったようです(非公式ソースより)。混んでいないのなら、来シーズンは御岳のシーズン券買おうか なぁ。 名古屋市も「名古屋市民おんたけ休暇村」の閉鎖を検討という記事を見たことがある。確かに多難ですね。がんばれおおたき。