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カテゴリ:観劇
日生劇場で「ベガーズオペラ」を観てきました。
ジョン・ゲイ 原作 ジョン・ケアード 脚色・演出 キャスト 内野聖陽 笹本玲奈 島田歌穂 橋本さとし 村井国夫 森公美子 他 ミュージカルはあまり観ないのですが、話題作はとりあえず観ておこうかな、ということで出かけました。内野さん、橋本さんも出てるし。 舞台上両袖に客席が作られていて、開演前からキャストが観客に話しかけたり、荷物運びや掃除をさせたりしていました。芝居の中でも出演者たちから同意を求められたり、内野さんと握手したり、お膝に乗っけられたり、ラストではステージに引っ張り出されてキャストと一緒にダンス。これはフアンにはたまらないでしょうね。 まあ、私は2階なので、高見の見物(?)でしたけど。 2回の休憩中にはベガー(乞食)たちが「おもらい」にまわっていました。 2階席にもちゃんと来てサービスしていきました。 この作品の時代は日本では吉宗の時代だったということで 「もし、目安箱があったら、お前何て書く?」 「そりゃあ、お前、乞食にも休憩させろ、さ。」 なんて掛け合いもあって笑えた。 大劇場での大エンターティメント。魅力的なスターたちの歌と踊り。 おもしろくないはずはないのですが。 舞台美術はすばらしいし、内野さんはセクシーだし、橋本さんはすてきだし(甘くてクールだわ)・・・ ストーリーは悪(ワル)たちの世界だから私好みだし。 でも、なぁ、2回の休憩のたびに「えっ、もう?」って思うのに、なぜか3時間半は長く感じる。 やっぱりミュージカルはあまり合っていないのかも。 ストーリーは単純なのに、歌が入るから(当たり前だけど)進みが遅く感じて一瞬意識が遠のく・・・(あのすばらしい歌唱力になぜ?) 席が遠いということもあると思います。もちろん1階席のチケットが高いということもあるのですが、最近は大きな劇場では2階3階から全体的に観るのが好きです。観客の様子もよく見えるし。(このあたりが醒めた見方になる原因なのかな) 完璧なミザンだな、とか、さすがの間合い、演技、オーラ、とひたすら感心。照明や音響もおもしろいし。なにより観客を楽しませようというプロ意識にあふれています。 でも、なにか物足りない・・・ あ、もちろんおもしろかったですよ。ストーリーはわかりやすいし、愛だの正義だのが全面に出るものより、こういう底辺の人たち、それもとびきりのワルたちは魅力があります。いかにもワルな台詞たちもおもしろかった。 こんな大きな劇場でこんなに大勢の人間を一気に非日常の世界に誘うなんてすごいことです。 でも、私はやっぱりあんまり大きくない劇場のストレート芝居のほうが好きかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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