studio PINE SQUARE

2022/08/28(日)01:21

衝撃のファースト・タイム(ジョーダン191フォード)

F1(462)

​ ​F1後半戦開幕ベルギーGPにあわせて「次回は21年前のベルギーのあれ」とか言っといて、ベルギーどころか2週連続開催のイタリア・モンツァもとっくに終わっちまったんだが気にせずやる(モンツァはモンツァで出し物はあるし、そうこうしてる間にベルギー絡みも更にもう一台増えたりしてんだけど)。 ユーロスポーツ別注ミニチャンプス1/43 ジョーダン191フォード 1991年ベルギーGP DNF #32 ミハエル・シューマッハ  シーズン序盤戦から、新興チームらしからぬマシン完成度でもってグランプリを引っ掻き回し始めたジョーダングランプリ。アベック入賞も経験しチームのベクトルは上向き急上昇で、表彰台の一角も手に入れようかという勢いの新興チームだが、そんな時こそ好事魔多し。  前年末の英国内での催涙ガス不法所持及びこれを使用のかどでベルトラン・ガショーが禁固刑の有罪判決をうけて、#32番のシートがぽっかり空いてしまう事態に発展。そこに食指を動かしたのがドイツの巨人メルセデス。メルセデスの来るべきグランプリ復帰の際のドライバーとしてミハエル・シューマッハを考えていたメルセデス首脳陣は、予行演習としてジョーダンのシートをシューマッハに買い与え、シューマッハはその期待に予選7番手という結果で応えた。  決勝こそF1エンジンの強力なトルクを知らぬが故にクラッチミートをミスって0周リタイアとなったが、このスポット参戦の若僧の予選7番手はその年の新人レギュラードライバーの予選結果を凌いで「驚異の新人現る!」の報がパドックを駆け抜けた。  シューマッハ以降も、ジャック・ビルヌーブやらルイス・ハミルトンやらルーキーがシングルポジションデビューってのはあるんだが、奴らはチャンピオンチーム・チャンピオンマシン・ワークスエンジンでの記録であって、新興チームのブランニューマシンでしかもカスタマーエンジンという手かせ足かせ状況での予選7位だからこそ大いに意味があり、やはり7回王者は初手から只者じゃなかったわけだ。  そんなシューマッハデビューマシンをユーロスポーツが2000台限定で発注。  といっても過去のミニチャンプス製品の再生産なんで、初期型のボディ形状にベルギー時点でのロゴマークをつけた、まあ悪く言っちゃえばオフィシャルなバッタもんだ(笑) デビュー21周年っちゅーなんともキリの悪い中途半端な時期のリリースといい(20周年の発売がズレこんだ?)スペシャルパッケージで料金上乗せといい、なんとも愛情のカケラもない儲け主義の権化と言えなくもないが、旧商品がネットオークションで高値で取引きされてる現状(ちゅーかオクに出品されもしない現状)からすると、持たざる者にはヒジョーにありがたい。  スパークはこうしたオールドタイマーの墓掘り作業に余念がないし、ぜひともミニチャンプスにも時流を読んで墓掘りに邁進してってもらいたいもんだ。

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