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カテゴリ:映画レビュー ~ら行~
2003年【米】The Last Samurai 監督エドワードズウィック よく、欧米はじめとする外国には、日本は今でも皆キモノを着てマゲを結っていたり、帯刀して暮らしている、と思っている人たちが多いとか聞きますが、この映画の大ヒットによって、かなり誤解が解消されるんじゃないかと思いました。 明治天皇以外の登場人物がほとんど架空の人物(だよね?)で、(大村さんは大村益次郎がモデル?)物語が史実と違う点を置いといても、武士の政権が倒れ日本人が刀を棄て西洋式の軍隊や文化を取り入れていく様子がよくわかるので、こういう時代を経てきたと言うことが理解してもらえるだけでも良いのではないか。 オルグレンさん(トムクルーズ)の剣さばきはスーパー過ぎてバカバカしいが、刀での戦闘シーンや剣術の稽古シーンなどは、今までにありがちだったチャンバラシーンとは一線を画す芸術性を感じます。あんなに刀って斬れないだろうな、とは思うけど。(スパッ、スパッと首が落ちたり、顔が裂けたり、胴体を突き抜けたり。刃がこぼれたり血糊が貼りついたりして、あんなに次々と斬れるわけないと思う。) そんな場面で、トムやケンワタナビーも立派でしたが、ワタシには真田広之が輝いて見えました。あくまで脇であり厳しく取っつきにくい性格の役柄なので、脚光を浴びることは少なめでしたが、意外に美味しい役でした。「たそがれ~」の清兵衛はんとは全く対称的な人柄なのを興味深く見ていました。 彼の今後のハリウッドでの活躍を期待したいものです。 小雪も子役も大変自然で美しく、良かったです。 美しい日本の山河…であるはずの風景も、「熊野の山にこんなヤンバル風の茂みが???」という植物があったり(ニュージーランドロケ)不自然なところもあるけど、田舎の家屋や水田や畑など、真面目に丁寧にセットが作られているので、ワタシはあまり気になりませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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