|
カテゴリ:映画レビュー ~さ行~
◇◆◇ 2005/2/16 に別のサイトで書いた日記を基に再編集しました。◇◆◇
1995年【豪】Shine スコットヒックス監督(「ヒマラヤ杉に降る雪」) 『重圧から精神に支障をきたしながらも、奇跡的に再起を果たした実在のピアニスト、デヴィッドヘルフゴットの半生を描く感動ドラマ。アカデミー賞主演男優賞を受賞。』(wowowマガジンより) 音楽への情熱を自分の父に理解されなかったうらみを息子の才能に託す父、それは過度の期待と過干渉となって現れたようだ。 デヴィッドのピアノの才能に皆おどろき協力してアメリカ留学の費用も集まったのに、アメリカ行きを潰す父。 イギリスの王立音楽学校の奨学金を得たときには、思い止まらせようと荒れ狂い暴力を振るう父、だが息子はそれを振り切って旅立った。 才能は見事に花開いたが、幼い頃からの父の呪縛は二度と消えることがない。 ラフマニノフの大曲を完成させた末に体力と精神力のバランスをついに失った(のかなと私は思った)のちは、口をついて出る言葉が全てよくも悪くも父の教え、言葉で、父の支配からぬけられないデヴィッドの姿が痛々しい。 狂気に悩む天才の実話という共通項で「ビューティフルマインド」が思い起こされるが、同様の感動がある。 人間の面白さ、運命とか人との出会いの不思議さ。 デイヴィッドも占星学者のギリアンと出会い幸せをつかんだわけで、映画を観る側も幸福感を感じることができる。 描き方によっては悲惨なストーリーになるはずのところを、デヴィッドと音楽への愛情で温かいものに仕上がっているのが素晴らしいと思う。 そしてそれは、ジェフリーラッシュの圧倒的な演技によるところが大きいかも。 ノアテイラー(チャリチョコのチャリ父、アドルフの画集のアドルフ役)出てたことを今資料で知ったが、どんな役だったかしら…【2007/2/27記】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画レビュー ~さ行~] カテゴリの最新記事
|