2008/04/14(月)00:30
四川の麻辣の極み●阿吽@湯島
四川本場の坦々麺の味を忠実に再現したお店です。
辛いもの好き、ラーメン好きの私は「坦々麺」が大好物で
今まであちこちのお店を食べ歩いてきました。
香港にまで足をのばして、四川の本当の坦々麺である「汁なし坦々麺」を
食べたこともあります。
本来、坦々麺とは、日本で食べられるようなスープ麺ではなく
ラー油(辣油)がたっぷり入った激辛のつけ汁に麺を浸してたべるものでした。
その後、日本における四川料理の開祖ともいえる陳建民さんが
今の辛さも抑えたスープ麺を開発、普及していったのです。
今の日本の坦々麺は、四川にはもともとなかった日本で独自の進化を遂げた
和式坦々麺なのです。
とうんちくはこれくらいにして、今回、紹介する「阿吽」は湯島にある
本場さながらの味を再現した「坦々麺専門店」なのです。
初回ということで、デフォルトの「坦々麺」900円を注文しました。
麺は中細のスープがよく絡む麺で、具といえば、チンゲン菜とひき肉くらいなものでした。
この店の真骨頂は、あくまでもスープです。
見るからに辛そうなオレンジ色のラー油に、ひき肉の上に黒くたくさんかかっている山椒の辛さが加わって、日本人には馴染みのない、四川の本当の辛さが脳天を直撃します。
表題の「麻辣」とは唐辛子油=ラー油(辣油)の辛さ(=辣)と、中国山椒の舌のシビれる辛さ(=麻)の折り重なった立体的な辛さのことを指します。
代表的な例が麻婆豆腐ですが、この二つの調味料に、ズーマージャン(白ゴマペースト)を加えると、坦々麺になるのです。
どうも、今回はウンチクが多くなってしまいましたが、常人には耐えがたい本場四川の激辛、坦々麺。一般の方にはお勧めしませんが、辛いもの好き、本場四川の味を味わいたい方は一度、足を運んでみてください。