野口英世キティちゃん
ある業績を成し遂げた人。いわゆる偉人と呼ばれる人物に対して、あなたはその人物の業績そのものに興味を持ちますか?それともその人物のいおたちや育った環境に興味を持ちますか?・・・・・と、言うのも、ここにわりと頻繁に登場するCさんから白虎隊キティちゃんと一緒に野口英世キティちゃんもいただいていたのです。白虎隊の会津も野口英世の猪苗代も同じ福島ですものね。 ネクタイを締めピンクの白衣を着て、フラスコと顕微鏡を手に持っている研究者然としたキティちゃん。どんな扮装をしても可愛いところが不思議です(単なる私の思いこみ?) 野口英世と言えば、さんざん小学館の本で読まされました。毎月連載されていたのです。片手をいろりに突っ込んで大やけどを負う生後間もなくから黄熱病の研究で故郷に錦を飾るまで。(なんとなく黄熱病には関心が持てなかったのですが)極貧の中、手に負ったハンデに打ち勝ち、努力をし、勉学に励み、偉業を成し遂げた立派な人、野口英世!的な物語でした。明日を担う少年少女にはそんな切り口でオールオーケー、みたいな。 しかし、近年映画化されて・・・はて???でした。美談づくめの立派な研究者が実は借金まみれのだらしない男だったという描かれ方!ええっ?あの小学校のころの英世はどこに行っちゃったのぉ? 研究者も人の子です。貧乏なら知恵を絞って借金もするでしょう。私はかえって彼が好きになりました。完全無欠でお札の顔になるような人物が、実はとても人間味溢れる人だったなんて。 そして私が最も好きなのは、遠い異国にいる息子宛に送ったの母シカの手紙。 「はやくきてくだされ はやくきてくだされ はやくきてくだされ はやくきてくだされ いしよ(一生の)のたのみて。ありまする」 歳を取ってからの手習いで、ひらがなばかりで書いた手紙。帰郷を懇願しています。たどたどしくも想いが痛いくらい伝わるような気がします。 ブログランキングに参加しています。応援してくださる方はクリックをお願いします。