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スタッフのやっこ始め、
みんなで森の精霊たちにあいさつをしてから、歩き出す。 有峰の森は、明るい森だ。 木々の葉っぱを見上げながら、 足元のきれいなきのこに目を留めながら、 森の中を歩く。 自然の中の自然なわたしを感じながら。。 柔らかい大地を踏みしめながら、ふと、思う。 この母なる大地は、木々の根に栄養を与え、 誰がその上を踏みしめようと、何も言わない。 そうして人間の勝手な都合のために、 道路や地下鉄で、切り刻まれ、抉り取られたとしても、 ただ静かに与え続ける。 母なる地球の子どもたちのどんな仕打ちにも、 ただただ、与え続けている。。。 木々たちは、栄養をもらい、葉を落とし、実を落とし、 母なる大地を豊かにしていくというのに。。 自然界のあらゆるものが、大地から恵みを受け、自らを大地に帰していく。 なんとも、人間の傲慢な子ども振りに、胸が痛む。。 森の奥に、聖なる水が溢れ滴り落ちていた。 頭のてっぺんから、その水の、命の豊かさを受け、 すっかり清められる。 圧倒的な川の水音の中で、 話し声はたちまちのうちにかき消されてしまう。 そんな舞台でのプレイバックシアター。 ビジョンのショートフォームでは、 テラー自身が、観客席に向かって、次にアクターたちに向かって、 大声で宣言するかのように、伝える。 その簡潔で、腹の底から出す声の波動に、まじりっけのないエネルギーを感じる。 ミュージシャンとして、魂と共に声を解放し、歌う。森中に響き渡るように。。 アクターたちも、川の向こう側に立つテラーを、全身で感じ取りながら、 自らの魂とともに、この大自然の解放された中で、 水を掬ってかけたり、よじ登ったり、泥まみれになったりもしながら、 ありとあらゆる表現をする。 それは、日常を遥かに超え、森の精霊たちが、アクターたちの身体を使って、 この場に居るすべての人へのプレゼントをしてくれているかのようだった。 きっと太古の昔、人々が経験したであろう演劇のルーツを、プレイバックシアターの起源を、 この森がスタッフの皆さんが体現させてくれる機会を与えてくれたことの幸せを噛みしめる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.06 00:29:49
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