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カテゴリ:プレイバックシアター
昨夜は、ALLプレイバックシアターのカンパニー稽古。
メンバーが揃うまでの間、身体を使う。 まずは、足裏マッサージから。。 といっても自分の足の裏ではなく、輪になった隣の人の足。 自分の右足は、右となりの膝の上に。 自分の左ひざの上には、左隣の人の足が。 当然ながら、左右チェンジすると、別の人の足になる。 足の裏を触っているだけで、別の人生を歩んでいるのが、わかる。 最初は、別の足だと思っていても、 しばらくほぐしていくと、だんだんと、 自分の足か他人の足か、不明になる瞬間が訪れる。 膝の上の他者の足をほぐしているのだが、 自分の足も同時に違う他者が、ほぐしてくれている。 その円環の中にいると、すべては、この循環が象徴しているように思える。 余分な力を抜いて、他者に身を預けること、ゆだねること、 その楽な状態で、自分が目の前の人に出来ることをする。 誰もが、リラックスして、負担のない状態で、癒しが行われる。 してもらったからと、直接の相手にお返しをするという2者間での関係ではない。 この宇宙の円環の中に身をおくと、それらが無理なく循環しているのがわかる。 「情けは人のためならず」回りまわって、自分へと還ってくる。 留めることをしなければ、それらは循環する。 接触すること、自分の身体を感じること、他者の身体を感じること、 そしてトラストワークで、身体や心の緊張度を確認する。 充分に他者と一体になった後は、インプロでいうワンワード。 三位一体になって、一人の人がしゃべっているように、各自は、ワンワードずつ。 次から次へと、言葉をつむぐ。 事実や情報を、伝達事項を、言葉で表現していく。 感覚と言葉と、それぞれを特化して表現した後は、 「サウンド&ムーブメント」や「クレッシェンド」、 そして、「動く彫刻」のローテーションで、より一体感を共有する。 昨夜の「ストーリー」は、今まさに抱えている、メンバーの感覚。 テラー席に吸い込まれるように座った彼の言葉を、 アクターたちは、じっと聴き入る。 このとき、テラーズアクターは、 言葉にならない音声を発しながら、終始アクティングした。 その静かに、言葉になる前の感覚のままに、彼の内的世界が表現されたのだ。 内的宇宙を目隠しで、そ~っと手探りしながら歩くかのように、 センサーを充分に働かせ、繊細な感覚に触れていく。 ストーリーを演じた後、見終わった後、 言葉にならない静けさがそこにあった。 足のかわりに、手のひらを左右の人の膝に置いて、 静かに目を閉じる。 テラーが語ったキーワード。 「判ったと思ったら、わからなくなる」 簡単に言葉にしてしまうことで、薄まってしまわないように、 そ~っと大事に心に収める。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.01 16:57:16
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