2007/08/08(水)13:36
消えていく記憶
昨日のことが思い出せない。
ついさっきのことが、思い出せない。
あぁ、わたしの記憶が、どんどん消えていく。
映画「私の頭の中の消しゴム」を思い出す。
大事なことや、幸せだった思い出すら、消えていく。
映画の中の病気と同じだったら。。なんて杞憂もしてみる。ほんの少し。
次から次へと、新たな瞬間がやってきて、
次から次へと、過去の瞬間へと追いやられ、
わたしの記憶装置を通り過ぎていく。
とどまることなく。。
加齢による現象だと、一言で片付けられると、
まぁ、否定は出来ないのだが、
ほんのちょっぴり、一抹の寂しさが伴う。
せっかく感じたこと、せっかく味わった体験が、
どんどん薄れてしまうのは、さびしい。
今、この瞬間を生きるしかないのだろう。
この瞬間は、過去も現在も未来すら内包している。
そして突然、思い出したりもする。
付箋やメモで、なんとか記憶をとどめておこうとするのだが、
そのメモがどこへ行ったか、さっぱりわからない。
たくさんの遺物に取り囲まれて、
たくさんのメモリーに取り囲まれて、
朽ちていくよりも、
今を生きながら、どんどん忘れていくのも悪くないかもしれない。
本当に困ったら、本当に必要になったら、
その時、なんとかしてくれるのが、守護天使というものだろう。
そうして本当のところは、それほど困る事はないのだろう。