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昨日のことが思い出せない。
ついさっきのことが、思い出せない。 あぁ、わたしの記憶が、どんどん消えていく。 映画「私の頭の中の消しゴム」を思い出す。 大事なことや、幸せだった思い出すら、消えていく。 映画の中の病気と同じだったら。。なんて杞憂もしてみる。ほんの少し。 次から次へと、新たな瞬間がやってきて、 次から次へと、過去の瞬間へと追いやられ、 わたしの記憶装置を通り過ぎていく。 とどまることなく。。 加齢による現象だと、一言で片付けられると、 まぁ、否定は出来ないのだが、 ほんのちょっぴり、一抹の寂しさが伴う。 せっかく感じたこと、せっかく味わった体験が、 どんどん薄れてしまうのは、さびしい。 今、この瞬間を生きるしかないのだろう。 この瞬間は、過去も現在も未来すら内包している。 そして突然、思い出したりもする。 付箋やメモで、なんとか記憶をとどめておこうとするのだが、 そのメモがどこへ行ったか、さっぱりわからない。 たくさんの遺物に取り囲まれて、 たくさんのメモリーに取り囲まれて、 朽ちていくよりも、 今を生きながら、どんどん忘れていくのも悪くないかもしれない。 本当に困ったら、本当に必要になったら、 その時、なんとかしてくれるのが、守護天使というものだろう。 そうして本当のところは、それほど困る事はないのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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