マニア垂涎のスポーツカー中古ポルシェ911購入ガイド

May 11, 2005

マニア垂涎のスポーツカー中古ポルシェ911購入ガイド

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今回お届けする中古車購入ガイドでスポットを当てるのは、マニア垂涎のスポーツカー“ポルシェ911”。ポルシェ911の中古車といっても、市場には実にさまざまな時代のモデルが存在するが、ここで取り上げるのは、現行モデルの997型から数えて３代前となる“964型”だ。あのセミオートマチック・システム、ティプトロニックの設定で、爆発的大ヒットとなったモデルだけに、現存する964はまだまだ豊富。新車時価格1000万円超のあのスポーツカーを、今や250万円くらいの予算でも手に入れることが可能なのだ。

（見た目は930と大差ないが、すべてが別物）

まずは、964ポルシェの歴史を振り返っておこう。それまでの930型に対して、なんと構成パーツの約85％が新設計という964型が登場したのは、1988年の秋に開催されたパリサロンでのこと。

先陣となったのは、フルタイム4WDシステムを採用した“カレラ４”だが、翌1989年には、90年モデルとして、RR（リアエンジン／リアドライブ）方式を採用する2WDの“カレラ２”が登場。同時に、ボディ・バリエーションも、それまでのクーペ１本から、タルガ、カブリオレと広がりを見せた。

964型が搭載するパワーユニットは、930型時代の3.2リッター、水平対向６気筒に対して3.6リッターのフラットシックス（M64型）。この新エンジンは30ps以上ものパワーアップを果たしていた。カレラ２が加わったこの90年モデルでは、それまで併売されていた先代930型が姿を消し、964ボディの新生911のみとなった。