嫌いなひと=かわいいひと
マンガ喫茶にごく稀に行きます。たいてい待ち合わせまでの時間つぶしですが。私はかなりのマンが好きなのですが、どうしても食わず嫌いなマンガがあります。絵が苦手とか表紙が苦手とか内容がなさそうであえて買う気がしないのとか。せっかくの機会なのでこんな本をマンガ喫茶で読みます。さて、先日矢沢あい氏のNANAを読みました。映画化されたりしてかなり有名なマンガです。でも何となく読もうという気がなくて読んだことはありませんでした。同氏の『下弦の月』を読みなかなか面白いと思った私はNANAも読んでみました。この話ナナと奈々という二人の女の子が出てきます。一人はバンドのヴォーカルで男前な性格のプライドの高い美人。(ナナ)もう一人は可愛いけど自分に自信がなくて、何がやりたいのかもわからず流されて生きている女の子。(奈々)今までの私ならナナに好感を感じ、奈々には不快感を感じました。なんて弱い女なんだろう。なんて弱い人間なんだろう。見るのも嫌になるくらいです。でも今の私には彼女の弱さが可愛らしく感じられました。そうだよ、人間なんだもん。弱くて当たり前だよ。弱さのない人間なんて存在しないよ。成長したなあ、私。またマンガ喫茶に行って続きを読んでこようっと!