山田維史の遊卵画廊

2017/12/13(水)21:36

今夜「双子座流星群」

日常雑感(2075)

 きょうは半日、中野ZEROホールにおいて民生委員の研修。日々の福祉活動においてストレスを抱え込みかねない、私たち自身の精神的ケアのための、精神科医による講習である。  私に限って言えば、たしかに種々の相談等に対してより良い解決のために活動はしているが、ストレスを抱え込むことなくやってきた。私はストレスを消去するに都合の良い精神構造のようだ。  ---どう言ったらよいだろう。つまり、人生には如何なることも起こりうるのだ、過酷なことも、喜びも。それらを当然のことと受け止める用意がある----ということだろうか。何よりも、私にはマイナス思考が、全くと言ってよいほど無い。これはダメダとか、自分にはできないとか、あれが無い、これが無いとかを言わない。そして、人に頼ることがない。難問は、解決されるべく、ここにある。それが、人生に対する私の考えだ。  戦後、満州在留邦人170万人救出のために粉骨活躍された故・新甫八朗氏が、なぜか若い20代のころの私を気に入ってくれていられた。その氏が、「ヤマダくんは、どきょうがいいねー!」と言っていた。私の何を見て、そう批評されたのか分からない。たぶん、行動にマイナス思考が無かったからではないだろうか。新甫氏を拝見していて私が思ったことは、170万人を救出したことを、まったく誇ることがなかったこと、その人間の大きさだ。救出された人たちは、新甫八朗氏の名前すら知らないだろう。新甫氏にこそマイナス思考がなかった。前進のための静かな行動力、その度胸。---私は、新甫八朗という大人(たいじん)から、無言のうちに多くのことを学ばせてもらった。26,7歳の私にとって、稀有な出会いだったと、今は思う。  民生委員としての私のストレス? そんなものあるわけないでしょ。 閑話休題  今夜から明日14日未明にかけて12月の天空イヴェント、「ふたご座流星群」がピークとなる。東京はほぼ全域で観ることができそうだ。  とはいえ、昨年までは我家のベランダから東北東の夜空が見え、流星群を観察していたのだが、今年、ちょうどその方角に建物が建って空をさえぎってしまった。さきほどベランダに出てみたのだが、見えないものは見えない。立ち尽くしていても無駄なので、そそくさと入った。  「双子座流星群」を詠んだ8年前の拙句   流星や遠きひとから冬みやげ   青穹   冬雲を払いて星は降りけるや   ヴェランダで降る星待ちぬ冬の空   待ちわびて届かぬ双子の冬便り   来ぬものを知りつつ独り冬座敷   天広し魂あくがれて冬野かな   東京のネオン凍るや流星群   双子座の流星降って山眠る   貧しきも富めるも冬の流れ星   無窮のかなた明き星飛ぶ師走哉   流星や八方に飛び地球一望す   流星やわれ男根のごとく立つ

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