カテゴリ:TOT(東京-大阪-東京)
前回は胃痛でなかなか苦しい走りをさせられた名古屋近辺の道路。
今回は順調に進むがやはり眠気がやってきた。 前回リタイヤを決めた川越にある漫画喫茶マリオが見えてきた。 うーんこの眠気、漫画喫茶で一寝入りしたいところだ。 なんとしても四日市のチェックポイントまではなんとか進めたいので我慢してまた走る。 すると後ろからローディーがやってきた。 時刻は既に日付が変わっている平日のこの時間にローディーがいるものなのか? しばらく一緒に走っていると信号機で停車したときにご挨拶。 なんでも夜練ではなくジテツウなのだという。 こんな時間まで仕事とはご苦労様である。 どこまでいくのか?と訪ねてきたので大阪まで行くというコトの事情を説明すると驚かれた。 そして「重装備でゆっくり走っているわけだ」と納得された。 というわけで先に行ってくれと挨拶したもののこちらの速度に合わせて同道してもらった。 どんな事情でこういうことをしているのか?この先の鈴鹿峠はどうなのか?などといろいろと話しながら走っていただいたので眠気が一気にさめた。 件のローディーはワタクシが立ち寄ろうとしているコンビニのすぐ近くに住んでいるということでそこまで一緒に走ってお別れ。 このときほど人の言葉が力に変換されて前に進めた事はないと思えるくらい勇気を貰った。 そして405km地点でもあるサークルK四日市うねめ店に1:25に到着。スケジュールからはすでに一時間以上遅れているけれども仕方がない。 ここで大休止をして鈴鹿峠に備える。 固形物を食べられるくらいまで回復したもののこれから先は峠道なのであまり食べたくはない。そこでまたしてもウィダーインゼリーを購入して一つはすぐに胃へ流し込み、もう一つはバックポケットへ。そしてここでついにレッドブルを注入して気合いを入れる。 また2リットルのペットボトル水も購入して半分はボトルに入れて、残りで身体にかけて冷やしてみた。 なにしろ深夜一時でもまだ「クソ暑っい」のであるよ。 ここからは亀山バイパスを走って鈴鹿峠へ向かう。 亀山バイパスはとても自転車が走れるような雰囲気の道路じゃないんだけれども軽車両進入禁止とは書いてないので自転車で走っても違法ではない。 件のローディーも「35km/h以上でがんばって走らないとトラックに煽られますからねぇ」と言っていたがどうも本当のようだ。 名古屋辺りまではヘロヘロだったワタクシもローディーの言葉とレッドブルによって一気に体力が回復し本当に35k/hくらいでアップダウンが続く亀山バイパスを走る事になった。 だってそりゃぁ自転車でちんたら走るワタクシの隣を6軸のトレーラーがギリギリ接触するんじゃないかという距離で駆け抜けていくのですから嫌でも気合いが入ります。 亀山インターチェンジを越えると関駅がありそのあたりから上り勾配も始まります。 しかしここでついに燃料切れのサインが出始めました。 ながらく固形物を食べていなかったのでパワーダウンが始まったのです。 しかしこの程度のことは事前に予想していたのでバックポケットに隠してきたウイダーインゼリーを流し込んで峠を目指します。 ローディーに聞いた通り確かにあちこちに鹿が出ます。出るというか一緒に並走しているのでちょっと危ないというくらいです。 そういえばブルベで鹿と衝突してリタイヤしたという人がいたのでそれだけは避けたいところです。 箱根峠に比べれば斜度はキツくないし真夜中でも所々に照明があるのでこの先の道筋や勾配が先読み出来るので気分はずっと楽です。 しかし高速道路を使わずに峠越えをするトラックがひっきりなしに通過していくのでよろける事はおろか白線ギリギリで走らざるを得ません。 脚を使いたくないのでギアを軽くしてクルクルと回す走りい徹したゆえシッティングばかりで登りましたがこれがあとで失敗の元でした。 とにかく上下の車線が別れてトンネルが見えればそこが峠ということは事前に調べていたので車線が別れたときにはあと少しということで気分も楽でした。 思っていたよりも苦労する事なく峠のトンネルに到着して鈴鹿峠を通過。 このときの気温が22度で一番涼しいはずなのですが下りに入っても涼しいと感じる事はありませんでした。 あ〜腹減ったぁ〜と繰り返しながら下っていくと眠気もまたやってきて「ねみ〜、腹減ったぁ〜、ねみ〜、腹減ったぁ〜」の無限ループ。 道の駅あいの土山を見つけたら吸い込まれるようにベンチへ突進。自転車をほん投げてベンチでゴロン。 1 2 3・・・ たしか60くらいまで数えたのは覚えているがそこで寝落ちる。 最近覚えたのだが確実に仮眠したいときにはゆっくりと腹式呼吸で数字を数えると気持ちよく眠りに落ちるというものだ。 5〜10分程度ではあったとおもうが仮眠したのでだいぶスッキリした。 自販機で缶コーヒーを飲んでまた走る。 空腹感がヒドいので道の駅からすぐのローソン北土山店で緊急ピットイン。 カップヌードルミニを食べてみたがスゴくおいしい。 スープまで全部頂いて腹は満たされたので再発進。 鈴鹿峠を過ぎれば下り基調で大津まですんなり行くかと思ったがそうでもない。 少しずつ周囲が明るくなるなかで甲賀を抜けていくが次第におケツが痛くなってきた。 ダンシングとシッティングを切り替えるときに痛みが走る。 リスキンもつけてきているから大丈夫なはずなんだけれども・・・ それでも我慢しながら走るとようやく草津の駅まで来た。街に出てきたという感がする。 人生で初めて琵琶湖を見ながら大津の街に入る。 ここから大失敗であった。チェックポイントとして目を付けていたコンビニファミリーマート大津月輪三丁目店が見つけられなかったのである。 実はそのコンビニは国道沿いではない道路を一本入ったところにあるコンビニだったので見つけられなかったのである。 しかもこのときに便意を催していたので「トイレ、トイレ・・・」と唱えながら走っていただけに件のコンビニが見つけられなかったのは手痛かった。 仕方がないのでテキトーにローソン大津富士見台店でストップ。 しかしこのコンビニ。ローソンなのにウォシュレット付きのトイレじゃないんだ。 なぜだ? まぁそれはいい。ケツの痛みを調べてみると座骨部分と会陰部分に擦過傷がある。 だいぶヒドいようだ。そのコンビニで手当て出来そうなものがあるかと探したが当然何もない。 ケツを拭くにも会陰部分の擦過傷が痛くてタマランぜよ。 これでは感染症にもなりかねんのにウォシュレットがないとは。。。 ないものねだりしても仕方がないので朝食にお茶と焼きほぐしアジご飯としてみる。 朝に日本茶というのはおいしいね。ここまでで約480km。すでに26時間近くも経過しているわけだ。 かつて千葉県一周をしたときは480kmを24時間ピッタリだったからあれから大して成長していないようでちと気落ち。 さて、ここから大阪まではあと60km程度。一気に走り抜けたいところだ。
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最終更新日
2012.08.05 13:49:46
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