テーマ:創作童話(818)
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※※※ 突然の長期休暇に入りましたが、本日復活します。
ダラダラ、ノッペリ、適当に更新するのでお楽しみに。※※※ 幅1mはない、ツルツルした狭い廊下を左側に曲がった瞬間、3人の海底人 と遭遇した4匹のスカンク、3秒間、お互いに顔を見合わせます。先に動いた のは海底人の女です。右の腰にぶら下げた小さな光線銃を目の前にいる 小動物に向けました。すかさず、くるっと後ろを向いた1匹のスカンクが 肛門近くにある突起物から例の液体を激しく噴射します。 「ギャア~~~」目を抑えた女は、床を転げまわります。残りの2人も強烈な 臭気に鼻を抑え、仲間をそのままにして廊下を走って逃げだしました。 A班からD班までの4班が行進中に海底人と顔を合わせたのは、他に1回 だけで比較的スムーズに作戦は実行されたのです。大中小の透明ドームに 忍び込み部屋にある家具やテーブルの隅へ3匹、4匹が尻を向けシャーシャー、 噴射します。それが終わると一目散、スタコラサッサと駆け戻りました。 北側の集合場所へ作戦を終えたスカンクたちが続々帰還すると、混雑状況は 悪化し押し合いへし合い、足の踏み場もない状態です。 B班の班長が2時間後に戻り、カメぱっぱの前に来ました。 「こっからよ、約20分歩いたどころにある中型ドームは、中がジャングルでな、 数種類の小動物も確認しただ。餌の心配はねえようだから、オラたちはここに 残るだ。帰って、またあの狭いケージに入るのは嫌なこった。オラの班からは 約200匹中72匹もいるだよ。他の班にも残る奴がいるかどうか訊いて見るが、 かまわねえか」 カメぱっぱもすぐに反応します。 「もちろん、反対する理由はないパッパ。残るものは声を出して、来た国と 所属名、名前か番号をマザーに伝えてね。人間族の指令で勝手に連れて来られ たのだから、君たちには戻るか残るか両方の権利があるよ。いつかボクたちが ここに戻ったとき、君たちの子孫に会えるのを楽しみにしているからね」 「カメぱっぱよ、あんたとは、もっと前に知り合って仲良くなりたかったぜ。 この海底王国の機能を短期間、ストップさせるには、残ったオラたちが 定期的に噴射すれば、大混乱に陥るだろう」 結局、海底基地に残ったスカンクは、875匹中421匹にものぼり、帰りの 潜水艦は各ケージの扉も開けっ放しにしたから、次から次へと、カメぱっぱの そばに来て匂いを嗅ぐか、話をするかで時間が経ちました。 スカンクたちの中でもかなりの長老がカメぱっぱの前に座ります。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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