初めてのオイリング
来週土曜日の発表会を控えて今使っているメック・ロッテンブルグの笛の調子が悪い。音がかすれてきたような感じなのだ。調整に出すには時間がない。そこでオイリングをすることにしてみた。といっても初体験。でも昨年暮れにヤマハの無料メンテナンス会で「竹山」の社長さんにもう1本のロッテンブルグ(これはメープル材)の調整をして頂いたときにオイリングのやり方を見ていたので何の迷いもなくやることが出来た。メックのメープル材のリコーダーは、取説によるとオイリングは必要ない(素材にパラフィンを浸透してあるらしい)とのことなのだが、内側がかさかさになっていたので良い判断だと思った。社長さんのお話では、オイリングで音が良くなりますとのこと。丁寧なブロックの調整が大きなウエイトを占めたと思うが、結果的にとても良い音になった。そういう経験があったので、今回はその時見たやり方、つまりプラスティック・リコーダーに付属しているプラスティック掃除棒先端の縦長の穴に細い厚手の布を通してプロペラ状にし、メックのオイリングキットのボアオイルを浸し、中部管の中をぐるぐる回しながら満遍なく塗った。付属のスワッブは使わなかった。また、綿棒にオイルを浸して指穴にも塗った。指穴は、汚れていたのかあるいは黒檀の粉が付いていたのか分からないが白い綿棒は真っ黒になった。足部管も同じ要領で塗布。さて、頭部管はブロックに油が付着しないよう半分ぐらいの長さを塗った。これは予め長さを測り、そこを指で握ってそれ以上奥に入らないようにして塗った。また、ラビュウムとその両サイドはメックの取説に従い、オイルキット付属の細い筆でブロックに油が付かないよう慎重に塗った。布に付いている余った油は笛の外側を塗るのに使った。笛はだいぶしっとりとした感じになった。あとは乾いてからの試奏だ。音が良くなっていると良いのだが。