耳(ミミ)とチャッピの布団

2013/07/22(月)07:50

見世物小屋って!?

うちの近所のお祭りはそこそこ規模がデカくて、電車で参加する人も居るほど。 そのお祭りに昨年までは「お化け屋敷」が出てたけど、今年は見られなかった。 廃業? お化け屋敷とか、もっとコアな見世物小屋って、1970年代には50軒近くあったそうですが、それからどんどん廃業していって2軒になり、その内の"入方興行社"と云うのも廃業したらしくって、とうとう1軒だけになってしまったらしい。 らしい、と云うのは、残った"大寅興行社"も2010年ごろまではサイトで取り上げられたりしてたけど、最近のウワサは聞かないから分からないのです。 "大寅興行社"と云うのはもともと太夫や踊り子を使った"サーカスのレビュー"や様々な動物を使った移動動物園をやっていたらしい。 "大寅興行社"と"入方興行社"は兄弟みたいな関係で、"入方興行社"の親方、入方さんは若くして"大寅興行社"から独立した新興の組織ですが、入方さんが亡くなって事実上の廃業に追い込まれたようです。 最盛期は"大寅興行社"がお化け屋敷をやってる横で"入方興行社"が見世物小屋をやってってパターンがよくあったらしいです。 このお化け屋敷も見世物小屋の流れで、古くは"曲芸"、生人形をみせる"細工見世物"、珍獣を見せる"動物見世物"に分かれていたらしい。 もし"大寅興行社"がまだ運営してるなら、東京では新宿・花園神社の酉の市で見ることができます。 ど~もこの見世物小屋と云うのは、日本ではサーカスの規模縮小版みたいな位置づけだったようです。 木下大サーカスのように今やメジャーになったサーカスでも、何十年前はまさにさすらいの芸人集団でした。 私がタイで在住してた時、私が行くより以前に会社で木下サーカスの興行をうったらしいです。 サーカスのメンバーはタイの公園でテント生活。 簡易のお風呂に入っているところを、タイ人が覗きに来たなんて話を聞きました。 そもそも見世物小屋って何を見せているのでしょう? 私は見世物小屋に出会ったことが無いので分かりませんが、資料を見ると曲芸や人間火炎放射機、生蛇をガブリとかじる女などが定番だったようです。 "大寅興行社"ではお峰太夫と云う看板スターが居たのですが、よる年並みから体調を崩したとありますのが数年前の記事。今も存命かどうかも分かりません。 このお峰太夫がヘビ(食い)女 兼 人間火炎放射機をやっていたと云うから、まさに"大寅興行社"の屋台骨を支えてたと云って過言ではありますまい。 "大寅興行社"全盛のころは総勢7人でやってたらしい。 これはこの商売としてはそうとう大所帯で、親方と3人の姉妹、お峰太夫と家族の3人が構成人員。 この親方、つまり一座の長が"荷物"と呼ばれる出し物を持っているのです。 "荷物"は小屋を飾り立てる絵看板や小道具のことも演芸で使う動物のことも舞台に上がる太夫のことも云います。 つまり物だけぢゃなくて、生き物や人間さえも"荷物"。 親方はこの"荷物"と商売のときだけではなく、寝食を共にするのです。 まさにドサまわりの演劇なんかと同じ考え方ですなぁ。 大寅興行社の見世物 ところで、こうした見世物、昔は身体障害者が従事してることが多かったです。 社会福祉が発達していなかった頃は、身体障害者が金銭を得る為の仕事であり生活手段の一つでもあったのです。 有名な人に中村久子さんと云う人が居ます。 飛騨高山で生まれた中村久子さんは、2歳のときの凍傷が原因で脱疽となり両手、両足を失いました。 20歳になった中村久子さんは、勧める人があって見せ物小屋で働くことになりました。 「だるま娘」という看板芸人として、裁縫や編み物そして口で筆をくわえて字を書くといった芸を演じ、忽ち人気者になっていったのです。 そうして生活はなんとか成り立つようになったものの、身体障害者としてのハンディは大きく、心まですさむ日々を送っていました。 そんな中村久子さんの転機となったのは、ある婦人会の会合に招かれた時のこと。 そこで隣に座ったご婦人に念仏をとなえることを教わり開眼したのです。 手足のないこの過酷な人生こそが、尊いご縁であったのだと心の底からうなずくことができたのです。 生涯を通じて障害者の制度による保障を受けることはありませんでした。 「恩恵にすがって生きれば甘えから抜け出せない。一人で生きていかなければ」 41歳の時、ヘレン・ケラーと出会います。 ヘレン・ケラーは中村久子さんを「私より不幸な人。私より偉大な人」と賞賛したと云います。 中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-」 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 動物と人間との共生・動物の地位向上を目指し活動を続ける保護団体を応援するための「にゃんわんプロジェクト」が立ちあがっております。 バナーの貼り付けなど、ご協力いただければ嬉しいです。

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