2024/05/10(金)05:09
危険な鳥
実際には「火」なんて食べれないのに「ヒクイドリ(火食鳥)」。
喉に垂れ下がった肉の塊「肉垂」が赤くって、火を食べているかのように見えることから そう名付けられたのですが、それを云うならニワトリだって一緒なのに。
以前は大阪の天王寺動物園にも1羽のヒクイドリが居ましたが、現在はHP上でも確認できないので亡くなってしまったのか?
ヒクイドリは、ダチョウに次いで現在の地球上で2番目に重い鳥さんです。
平均するとオスで約29kg ~34kg ですが、メスの平均体重は約58kg もあります。
最大のものは85kg なんてのも記録されてます。
腰を曲げてるので分かりづらいですが、背の高さも平均で127cm ~170cm もありますから、人間の子供よりはるかに大きいですね。
生息地はインドネシアからパプアニューギニア、オーストラリア北東部です。
頭のトサカは骨に似た成分で、ヤブの中なんかでヘルメット代わりになるらしい。
ダチョウと同じで飛べませんが、頑丈な脚で時速50km くらいで走ることができるらしい。
問題は臆病で気性が荒い性格と、殺傷能力がある丈夫で刃物のような12cm ほどの鉤爪なんです。
今まで確認されたのは2件だけですが、ヒクイドリは人間を殺害したことが知られている唯一の鳥なんです。
1件は1926年にオーストラリアの10代の少年を殺害したのと、もう1件は2019年に フロリダのヒクイドリ飼い主が誤ってヒクイドリの檻に落ちて殺害されたのです。
それ以外では、ワンちゃんや馬も襲われてますし、窓やドアを破壊したのは数え切れないほど。
なぜヒクイドリは人間を襲かと云うと、よかれと思って人間がご飯をあげることが原因なんです。
ど~やらヒクイドリはダチョウと同じで、相当にアホなんですね。
人間がご飯を与えると、人間=食券(ご飯)と勘違いして、お腹が空いてると見境なしに攻撃してくるのです。
つまり野生動物全般に云えることですが、むやみにご飯をあげてはいけないと云うこと。
それとともに、赤ちゃんづれのヒクイドリの場合は、他の生き物と同じで赤ちゃんに対する防衛本能で人間を襲ってきます。
それで日本では有りえませんが、もしヒクイドリと遭遇したら、背を向けずにその場から立ち去ることしかありません。
攻撃されたら骨を折られたり、内蔵を破裂させられたりされます。