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テーマ:障害児の親として(1435)
カテゴリ:就学/中学進学
来春、小学校入学を迎えるお子様をお持ちの保護者にとって
そろそろ就学について真剣に考えなければならない時期になってきたと思う。 「就学問題」 ・・・このことについて、いつか書きたいと思いつつ なかなか書けなかった。 当たり前だが、ぽっくんは既に就学済み。 全く参考にはならないかもしれないが、 3年前の、ぽっくんとぽくままのことを少し書いてみようかな。 ぽっくんは、就学前、普通の公立の保育所に障害児枠で通所していた。 「普通の保育所」や「普通の幼稚園」というところは、 障害児通園施設(障害児が通う幼稚園のような場所)と比べて 情報量が極端に少ない。 こちらから情報を探しに行かなければ、得る事が出来ない。 だから、ぽくままは今でもほとんど、 本当の「堺市の就学事情」を知らない。 でも、3年前の今ごろ、やはりぽっくんの就学について考えた。 3年前には、ぽっくんには障害があることを、ぽくままも認識していた。 「この子は、どこの小学校に入学するんだろう?」 ぽくままはほとんど「親の会」のようなものに所属すらしていなかった。 それでも、1人だけ、養護学校に通っている子供を持つ母、Oさんと知り合いだった。 「どうすればいい?」 相談してみた。 まず、学校の選択肢としては 「養護学校」か「地域の小学校の普通学級」か 「地域の小学校の養護学級」だ。 「地域の小学校の養護学級」というのは、 ぽくまま自身、堺市出身で、堺市の小学校に通っていたので なんとなく想像が出来るのだが、 「養護学校」というのは、全く知らない。 どんなところで、どんな子供たちが、どんな風に学んでいるのか? でも、ぽっくんも、一応「障害児」なわけで、 「養護学校」と無縁ということもないだろう。 そんな状況の中で、養護学校に子供を通わせているそのOさんは 養護学級の運動会の日や、学校公開の日取りを教えてくれた。 しかし、結局ぽくままは一度も行かなかった。 (日にちの都合が合わなかったから) Oさんの話では・・ 「養護学校自体は、秘密主義でもなんでもないのだが、 教育委員会があまり養護学校を外部に見せたがらない」 と言う。 その理由は・・・ ぽっくんとぽくままが暮す、大阪の堺市には 知的障害を受け入れている養護学校が1校しかないのだ。 既に、養護学校は過密状態で、校長室だったか何室だったか 忘れたが、本来「教室」として使わない部屋を、学習する教室として 使用していた。 教育委員会としては、これ以上入学希望者をさばききれないのだろう。 見ると、入学させたくなるから・・・ (ある情報によると、現在は、廃校になったある高校の敷地を利用して やっと堺市にも養護学校の新設か分校化の動きが出てきているらしい。) それでも、当然の事だが、養護学校の見学が出来る日が 1日だけ設けられていた。 それについても、普通の公立保育所にぽっくんを通わせていたぽくままは 保育所の所長に相談したり、教育委員会に電話をして問い合わせたり、 その「見学」の申し込み口を自分で捜さなければならなかった。 そして、養護学校の見学に行った。 その日は、ぽくままの他にも、何人かの保護者が見学に来ていた。 (子供はいけない日だった=保護者のみの見学) 初めて踏み入れた養護学校。 (これが最初で最後になったが・・・) なんせ3年前の記憶なんで、曖昧なんですが、 1クラス5~6人だったかな? それに先生が2~3人付いていたと思う。 低学年の教室を、教室の外からざっと見ただけだった。 原学級のようなものがあって、 そのほかにその子のレベルに応じたクラス分けもあったと思う。 詳しい養護学校での学習内容については、 現在養護学校で生活をしている方々のHP などを見たほうが確実にわかると思います。 ぽくままが、当時もらった資料には・・・ 1年生に関しては、レベルに応じて5クラス(グループ)に分かれていて 1.・簡単なキマリのある集団活動をする。 ・弁別、ことば、文字の基礎的な力を養う。 2、・言葉や文字、数遊びを通して、読む、話す、書く、数える ・などの基礎的な力を養う。 ・手指や身体を使った活動をする。 ・グループの担当者(先生)や友達と一緒に簡単な ルールのあるゲームを楽しむ。 3.・簡単な指示を理解し、目的ある活動をする。 ・グループの友達を意識して一緒に活動する。 ・手指を使った活動に集中して取り組む。(11月以降) 4.・集団的活動をする。 ・友達を意識する。 5.・指示がわかり、簡単な目的のある活動を行う。 ・グループの友達や担当者を意識しながら、一緒に活動する。 ・手指を使った活動をする。 (↑これは、資料を丸写ししただけです。) ぽくままが、その時感じた「養護学校」の印象は・・・ きっと、ここに入学させれば、 ぽっくんの居心地のいい場所になるだろうな…と思った。 全て、障害児用に施設全体が整備されていて、 余計な雑音や周囲のチャチャが入らない。 いじめられる事もないだろう・・・。 将来の自立の為のプログラムがきちんと組み込まれていて 「障害者の自立」のための訓練所のような役割がある学校だ… そう感じた。 普通の地域の保育所に通わせていて、 そのような体験(活動)を経験した事のないぽくままにとって 正直言って、大変魅力的に感じた。 ぽっくんの将来にとって、大いに役に立つ学校生活になるだろう。 入学させたい・・・。 そんな気持ちになった。 でも、養護学校には1つ欠点がある。 それは、地域外にあり、地域との交流がほとんどないことだ。 通学は、スクールバス。 自宅の近くまでバスが送り迎えをしてくれる。 そりゃまぁ、保護者が学校まで送り迎えをしなくてもいい というのは楽でなによりだが・・・。 養護学校には「学童」もない。 ぽくままが思ったことは・・・ 養護学校という学校は、当然ながら障害児しか入学できない。 すなわち、障害児とその特性をよく知る先生たちだけの学校生活となる。 一度、養護学校の小学部へ入学してしまうと、 きっと、中学部、高等部・・・ と、そのまま養護学校の中だけで成長していく事になるだろう。 それが悪い事だと言うわけではない。 現にそうして大人になった人もたくさんいるだろうし、 それをわかっていて、養護学校へ入学をし、快適な学校生活を 送っている人もたくさんいる。 ただ、その時のぽくまま個人の考え方としては ぽっくんが、どうしても他人を受け入れられず、 音にも敏感で、少しの雑音でパニックを起こすようなタイプの 子供であれば、普通の地域の学校に入学させる事は、かなり 過激なストレスを与える事になるかもしれなかったが、 現に、普通の保育所で、楽しく保育所生活を送っていた。 それに、普通の(健常児)子供たちの中で、多くのものを吸収し、 健常の子供たちに「友達」として受け入れてもらっている姿を見ていた。 地域の中でもやっていけない事はないだろう。。。 勉強を重視する気持ちはない。 掛け算や割り算や分数を理解する事よりも 正しい国語を身につけることよりも 日本や世界の歴史を覚える事よりも ぽっくんのような障害児が人間として生きていくために一番大切なことは ぽっくんが住んでいる環境の中での人間関係ではないかと思った。 養護学校での生活は大変役に立つし、 それこそ、人間として生きて行く為の 衣・食・住を身につけるためには最適な場所かもしれない。 だから、養護学校に大変魅力を感じた。 でも、いつまでも「学校」という中で暮していくわけではない。 いつかは社会に出て行かなければならない。 ぽっくんにとっての「社会」が、どこになるのかは、 現時点ではわからないが、多分、この町で生きていくことになるだろう。 毎朝「養護学校」と書かれたスクールバスに乗っていく姿を 地域の(近所)の人は見ることがあるかもしれない。 「あそこの子供は障害があるらしい」 その事は、言わなくても見ればわかるかもしれない。 でも、どんな障害があって、どんな特徴があり どんな短所や長所があるのか・・・ 名前さえも知られないまま、ぽっくんは大人になっていくかもしれない。 大げさな考えかもしれないが、ぽくままはその事を深く考えてしまった。 このことが、養護学校を選ぶか地域の小学校を選ぶかの 大きな分岐点になると思う。 続く 余談:このタイトルで中途半端に日記を書いてしまい (パソコンの故障が原因だが)思った以上にすごいアクセス数で ビックリしている。 普段の2~3倍のアクセス数だったので・・・。 やはり、就学に関心のある人が多いんだな・・。 なかなか最後までかけなくてごめんなさい。 「役に立つ事」ではありませんが、ぽくままとぽっくんの体験談、 なぜ地域の小学校を選んだか・・・それを書こうとしています。 あと、東京からの転校生にも取材(?)をしたのでその報告と… いつになるやら・・・ ┐(-。ー;)┌ ごめんよ。 ポチッとよろしくお願いします。m(_ _)m ↓↓↓↓↓ ぽっくんのブログを応援してくださいね! ←クリックお願いします。 人気blogランキングへ←こちらもクリックお願いします。 二つのランキングに参加しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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