「ぽこ」と呼ばニャいで!

2012/05/27(日)20:32

東欧建築ツアー19

さんぽ:東欧(22)

ウィーン中心地より西へ12kmほどのところに オットー・ワグナー病院という神病院があります。 オットー・ワグナーとはウィーンを代表する超有名建築家。 精神病院といっても鉄格子とか嵌っているワケでもなく 一般人でも敷地内を自由に散策出来るみたい。 ワンコは駄目な区域もある。 ここに来た目的は 敷地内の丘の上に建つ建物を見るため。 1907年、シュタインホーフ教会。設計者はワーグナー大先生。 土曜日の数時間しか内部は一般公開されておらず、外観視察のみの予定だったのだが またまた現地ガイドさんが力を発揮。 ご友人が職員にいる、ということであっさり内部見学が許可された。 患者のための教会なので、様々な配慮がある。 まず、強烈な陰影を避けるため普通の教会とは違い 祭壇後ろにステンドグラスを配していない。 ステンドグラスは両サイドに大きく取ってあるので教会全体がとても明るい。 これで突然の光の変化に患者が驚いて興奮する心配は無い。 入口にある聖水は、盆に溜めておくのは不衛生なので 上からぽたぽたと水を落とす仕組み。 明るいのでモザイク画もよく見える。 キリストの両脇を固める聖人たちは医療従事者らしい。 大天使の受胎告知に苦悩するマリア。 ユダヤ迫害の時代には、劣勢遺伝子を排除するため 数千人の患者がこの病院で殺害された歴史もあるらしい。 天井のてっぺんにも十字架。 普段はドイツ語のみのガイドらしいが、この日は英語で説明してくれた。 皆が眠りこける程それはそれは丁寧に長々と・・・(^^ゞ 説教檀からの眺め。生まれて初めて登ったよー♪ ワーグナーが設計したというシャンデリアを下から見上げてみた。 美しすぎる。 すぐ近くにあったワーグナー設計のヴィラ。1888年築。 アールヌーボー形式でありながらオリエンタルな匂いがプンプンします。 エルンスト・フックスとい天才画家が後に買取り、エルンスト博物館として現在に至る。 敷地内にあるフックスさんの作品。 その25年後、1913年にワーグナー先生は自身のためにも別荘建てちゃいました。 「ヴィラ・ワーグナー」と刻まれています。 中心地近くに戻ってきました。 1999年築、ヴィンバーガーガッセ集合住宅。 中心地から南へ5kmほどのファヴォリテン通りというホコ天にやって来ました。 教会を素通りして更に南へ行くと 異様な形の建物が見えてきました。 1910年、ウィーン中央銀行。アドルフ・ロース設計。 設計者の故郷であるオーストリア南部の山岳地帯の風景を表現しているらしい。 覗き見た内部もキモチ悪い。 沢山の日本人がバシャバシャと写真を撮る中 1Fのカフェの立飲みテーブルで平然とお茶をするおじ様たち。 最後の視察先がここか・・・。口直しが欲しい(-_-;)

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