06年10月8日、鈴鹿
ノンビリとしたCMが終わると、マイケル(アグリ風)がバーストしていた。マッサがPPを取り、後ろにはラルフ、いい感じで始まったレースは、案の定マイケルの一人旅、あと10周あるかないかのところだった。ノンキな観戦だったところへ、この意外この上ない映像が飛び込む。優勝台でのアロンソのはしゃぎ振りが印象的だった。F1は、セナの頃からか、見ている。セナが逝き、マイケルとミカ・ハッキネンの時代、いわばフェラーリvsマクラーレンの二大対決が長く続いた。ハッキネンが泣きながら猛追する姿をいまも憶えている。その後レギュレーションの変更が頻繁に行われ、F1は戦国時代に。いまやマクラーレンは見る影もなく、ルノーの台頭が目立つ。どのチームが勝ってもおかしくない状況にあって、「赤い皇帝」も混迷していた。引退を表明した今期こそ、タイトルをつかんで有終の美を飾って欲しい。