三輪山より ◆お役目のある方へ「節分の祝詞」◆
三輪山より ◆お役目のある方へ「節分の祝詞」◆ 一月四日より お役目のある方に、奏上してただきたい祝詞です。今読んでいるものの後に、また、節分の日を過ぎても奏上して下さい。 節分の祝詞(のりと) 掛巻も 畏き極み 九二つ千の(かけまくも かしこき きわみ くにつちの) 清の中なる大清み 清みし中の 清らなる(すがのなかなる おおきよみ きよみしなかの きよらなる) 清き真中の よろこびの 其真中なる 御光の(きよきまなかの よろこびの そのまなかなる みひかりの) そが御力ぞ 綾によし 十九立まし 大九二の(そがみちからぞ あおによし とこたちまし おおくにの) 十九立大神 十四九百ヌ 十四の大神 瀬織津の(とこたちおおかみ とよくもぬ とよのおおかみ せおりつの) ヒメの大神 速秋の 秋津ヒメ神(ひめのおおかみ はやあきの あきつひめかみ) 伊吹戸の 主の大神 速々の 佐須良ヒメ神(いぶきどの ぬしのおおかみ はやばやの さすらひめかみ) これやこの 太日月 皇神の 御前畏み 謹みて(これやこの おおひつき すめかみの みまえかしこみ つつしみて) うなね突貫き 白さまく ことの真言を 伊行く水(うなねつらぬき まおさまく ことのまことを いいくみず) 流れ流れて 月速み いつの程にや この年の (ながれながれて つきはやみ いつのほどにや このとしの) 冬も呉竹 一と夜の 梓の弓の 今とはや(ふゆもくれたけ ひとよさの あずさのゆみの いまとはや) 明けなむ春の 立ちそめし 真玉新玉 よろこびの(あけなむはるの たちそめし またまあらたま よろこびの) 神の稜威に つらつらや 思い浮べば 天地の(かみのみいづに つらつらや おもいうかべば あめつちの) 始めの時に 大御祖神 九二十九立の 大神伊(はじめのときに おおみおや くにとこたちの おおかみい) 三千年 またも三千年の またも三千年(さんぜんねん またもさんぜんねん またもさんぜんねん) 浮きに瀬に 忍び堪えまし 波風の その荒々し 渡津海の(うきにせに しのびたえまし なみかぜの そのあらあらし わたつみの) 塩の八百路の 八汐路の 汐の八穂合ひ 洗はれし (しおの やおじの やしおじの しおの やおあい あらわれし) 孤島の中の 籠らひし 籠り玉ひて 畏くも (ことうのなかの こもらいし こもりたまいて かけまくも) この世かまひし 大神の 時めぐり来て 一筋の (このよかまいし おおかみの ときめぐりきて ひとすじの) 光の御代と出でませし めでたき日にぞ 今日の日は(ひかりのみよと いでませし めでたきひにぞ きょうのひは) 御前畏こみ 御饌御酒を ささげまつりて 海山野)(みまえ かしこみ みけみきを ささげまつりて うみやまぬ) 種々珍の みつぎもの 供へまつりて かごちもの(くさぐさうずの みつぎもの そなえまつりて かごちもの) ひざ折り伏せて 大まつり まつり仕へむ まつらまく(ひざおりふせて おおまつり まつりつかえむ まつらまく) 生きとし生ける まめひとの いゆくりあらずも 犯しけむ(いきとしいける まめひとの いゆくりあらずも おかしけむ) 罪やけがれの あらむをば 祓戸にます 祓戸の(つみやけがれの あらむをば はらえどにます はらえどの) 大神達と 相共に ことはかりまし 神直日 (おおかみたちと あいともに ことはかりまし かむなおひ) 大直日にぞ 見伊直し 聞き直しまし 祓ひまし(おおなおひにぞ みいなおし ききなおしまし はらいまし) 清め玉ひて 清々し 清の御民と きこし召し(きよめたまひて すがすがし すがのみたみと きこしめし) 相諾ひて 玉へかし 玉はれかしと 多米津もの(あいうずないて たまへかし たまはれかしと ためつもの) 百取 さらに 百取の 机の代に 足らはして(ももとり さらに ももとりの つくえのしろに たらはして) 横山の如 波の如 伊盛栄ゆる 大神の(よこやまのごと なみのごと いもりさかえゆる おおかみの) 神の御前に まつらまく こひのみまつる 畏こみて(かみのみまえに まつらまく このひみまつる かしこみて) まつらく白す 弥つぎつぎに 新玉の 玉の御年の明けそめて(まつらくもうす いやつぎつぎに あらたまの たまのみとしの あけそめて) 罪もけがれも 今はあらじな(つみもけがれも いまはあらじな) (長時間、祝詞を奏上するお役目のある方へ) 慣れない正座で膝を痛めることのないよう、膝への負担を和らげる正座椅子(簡易用ではなくしっかりしたもの)を使用して祝詞をあげて下さいますようお願いします