カテゴリ:てづくり雑貨
フランス額装のテクニック、第1回は最も基本的な技術、 Passe-Partout Simple(パス・パルトゥ・サンプル)です。 シンプルに1枚のマットで絵を囲みます。 <材料> 額装するポストカード、インチサイズ(20.2cm×25.3cm)のガラス板、 同寸ニューマット2mm厚と1mm厚、化粧紙(キャンソン・ミ・タント紙)2色、 額装用リング、1.5cm幅の麻リボン5cm、水張りテープ、木工用ボンド <道具> 大型カッターナイフ、アルミ定規60cm、三角定規、さしがね(90度の曲尺)、クラフト用刷毛、 目玉クリップ大4個、ボンドを水で伸ばす皿、製本用ヘラ、マスキングテープ、古タオル、電卓 など 制作で大事なのは全体設計です。 これですべてが決まるといっても過言ではありません。 中に入れるポストカードをどのくらい見えるようにするか、じっくり検討します。 同じ絵でも、窓の大きさで大分印象が変わります。 化粧紙をあてながら、慎重に決めていきます。 同時に、化粧紙の色も決めます。 マットの地(パス)の色と、縁どり(フレーミング)用の2色を選びます。 今回は、中の絵の落ち葉をイメージした橙色の薄めをパスに、濃いめをフレーミングに選びました。 絵が見える窓の大きさをFen?tre Image (F.I.)と言います。 マットの幅をPasse-Partout (P.P.)と言います。 P.P.=(ガラスサイズ-F.I.)÷2となります。 タテ寸とヨコ寸それぞれミリ単位で計算します。 必ず全体設計表で、寸法の合計が合うかどうか検算。 慣れるまでは、設計図も描くようにしたほうがよいそうです。
2mm厚のニューマットをインチサイズにカットし、麻リボンでリングを取りつけます。 これが額装の裏の部分になります。 1mm厚のニューマットをインチサイズにカットし、窓部分をカットします。 マット用化粧紙をインチサイズにカットし、窓部分に各辺1.5cmののりしろをとってカットします。 水で薄めた木工用ボンドで1mm厚のニューマットに貼りつけます。 窓部分はのりしろの角に切れ込みを入れ、くるむように貼ります。 フレーミング用紙を用意します。 フレーミング用紙は3cm幅です。のりしろは4cm。 a.ガラス寸法(タテ)+4cm×2=33.3cm b.ガラス寸法(ヨコ)+4cm=24.2cm c.ガラス寸法(タテ)+4cm=29.3cm d.ガラス寸法(ヨコ=20.2cm それぞれ1枚ずつカットします。 なぜ長さが違うのか、というとa→b→c→dと順番にぐるりと貼りつけていくためです。 のりしろ部分に次の紙が重なっていくのです。 ガラス側に見える部分は5mm、額装の厚みは5.5mm(1mm厚マット紙+2mm厚マット紙+ガラス厚2.5mm)です。 のりしろはガラス部分にだけ必要なので、不要な部分をカットします。 表の上側に来る部分を45度にカットします。 きれいに角が出るように、ヘラで折れ線をつけておきます。 化粧紙を貼りつけた1mm厚マット紙の裏にポストカードを取りつけます。 位置を決めてマスキングテープで仮留めしたら、上辺部分のみ、水張りテープで固定します。 これで全てのパーツがそろいました。 ガラス板、1mm厚マット紙、2mm厚マット紙の順に重ね、目玉クリップで挟みます。 フレーミング用紙をa→b→c→dと順番にぐるりと貼りつけます。 裏側 表側 最後にはみ出したボンドを古タオルできれいにふき取って、完成 白い壁に映えます にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.03.21 20:16:16
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