裏・POWDER coreの日常~其伍~
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。『大寒』一年で最も寒さの厳しい時期です。この時期にあえて武道や水泳などの稽古を行うことを冬稽古といいます。寒さに体力とともに、精神力を養うのにも最適な季節なのでしょうね。この寒さの中で新しい年を迎える。雪がまだ残る地面から、ぽつりぽつりと顔を出す蕗の花のように、待ち焦がれた春はもうすぐなのかもしれません。『旬なさかな』~鰤~成長とともに、名前が変わる出世魚。正月や婚礼などの祝い事に欠かせないさかな。日本人の生活に親しみのある大型魚です。大根と相性が良く昆布でとっただし汁に、切り身をいれ大根おろしとたべる「みぞれ鍋」生姜、酒、醤油、砂糖で味付けした、「鰤大根」はこの季節がもたらすご馳走です。『旬のやさい』~百合根~百合は花を観賞するほか、球根にはたくさんのデンプン質が含まれ、傷み止め、去痰、利尿効果があるとして、薬用や食用とされてきました。苦味の少ないヤマユリ、オニユリ、ヒメユリなどの球根が食用向きです。蒸したり、茹でたり、旨煮にしたり、鍋物のあしらいや、茶碗蒸しの具、卵とじなど、さまざまな料理と相性が良いのです。『旬のくだもの』~蜜柑~蜜柑というのは柑橘系全般をさす場合もあるが、普通は皮の剥きやすい温州蜜柑のことをさして使われています。冬は果物の種類も少なく、「こたつで蜜柑」が日本の象徴的な家庭生活といえるくらいなじみがあります。日本のジュースの発売の初めが、和歌山県で蜜柑の搾汁を「蜜柑水」として販売しました。しかし欠点も多く普及するまでには至らなかったのです。『寒の水』一年で最も寒い時期の水は腐りにくく、舌触りがやわらかいことから、酒や、醤油の冬仕込みに使われてきました。和紙もまた、冬の水で漉くと張りのある、良い紙ができるとされています。また、「寒」の入りから九日目に汲んだ水を飲むと長寿になるといわれ、これを「寒九の水」といいます。寒さはまだ続きますが体調に気をつけましょう。それではこのへんで。