ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日の前田健太は，まさに一世一代のチャンスだったと思う。ノーヒッターはもちろんのこと，あわやパーフェクトもあり得る調子だった。何と言っても，序盤3回までの内容は，完璧なんてもんじゃなかった，いくら相手がベイスターズだったからとはいえまさに相手を寄せ付けないオーラを発していたからである。

で，4回5回も全く完璧，6回の四球はまあ私に言わせればアンパイアがびびってきわどいコースに腕が上がらなかったのだろうと思っている。それでも，この勢いで行けばノーヒッター，しかも準完全でと思い，７回も簡単にツーアウトを取ったところで，結果的に筒香にやられてしまった。９回にしょぼい内野安打を打たれてしまったのでまあかえって良かったのかもしれないが，もしそれがなかったとしたら，バッテリーは，カープという組織は，むしろ大反省すべきだっただろう。けだし，

あまりにも筒香に打たれすぎである。しかも長打を。

確か先の横浜スタジアムでの４連戦から，やれ先制打だとか勝ち越し打だとか果ては２試合連続本塁打とか，とにかく筒香にはサービスしすぎである。もちろ確かに筒香の潜在能力とそれを少しずつ発揮しはじめている現状を認めるにしても，まだ２年目の実質プロ１年生に易々と打たれるなと言いたい。それこそプロフェッショナルとしての矜恃はないのかと，赤ヘル坊や達には言って差し上げたいのである。

で，前田健太のピッチングは素晴らしかったとして，それ以外には，全く内容がなかった。あえて言えば，小窪のホームラン。これで試合が決まったようなものだ。確かここまで失点自責点とも０を積み上げてきたブランドンにいきなりパンチを浴びせ，それがKOといわずとも相当のダメージを浴びせたことは間違いない。実際，その後のブランドンはふらふらだった。

優勝を争うようなチームなら簡単にマウンドから引きずり下ろしていただろう。

それをのらりくらりとかわされ3点しか取れずに中盤まで引っ張られたと言うことは，要は昨日のベイスターズのやった野球の裏返しと言うことだし，それより何よりこういう野球をやって勝てる試合を落として8連敗したんじゃないのかと言うことである。その意味では，あいもかわらず赤ヘル坊や達は，9月から10月にかけての大暴落を未だにちっとも反省していないと言うことなんだろう。念のために言っておくと，8回の4点は，ベイスターズのエラーの大博覧会のお土産によるものであるので，評価に値しない。

まあ，負けるよりは勝つ方がいいし，前田健太には二桁勝利に200イニングス登板達成でよかったねと言うほかないのであるが，我々末端のカープファンとすれば，

この際もっと目がぎらついた選手による真剣な野球で上位相手に一泡吹かせる試合が見たい。

ただそれだけである。

何でもいいから勝つしかない。

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