ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

10勝11敗3分け。この数字だけ見ると，はっきり言って何をやっとったんじゃといわれても仕方がない結果である。強いチームならば，勝敗が逆でもさんざんに叩かれていただろう。

しかし，カープファンとヒロシマ球界は違う。この結果を本気で大喜びしてさあリーグ戦で反攻だとくだを巻いているのである。まず私はそのこと自体が信じられない。どこをどう探してみればそんなポジティヴな要素が出てくるのか，いったい彼らはペナントレースの峻厳さを理解できているのだろうかと疑問に思う。

まあ，私が交流戦突入前に予想した，「広島東洋カープの死亡証明書」となることだけは免れたことは事実だ。いや，危篤状態には何度も陥ったのだが，そのたびに危機バネが働いて格好がついたというのが正しいのだろう。しかし，結果的にマイナス1では，交流戦前の状態から一歩後退してしまったのである。これでは何の意味もない。死期が延長になっただけとあえて言わせていただく。

何が弱かったか。まず結果論だが，引き分けた3つはすべて優勝を争うチームなら勝てた試合である。それだけで勝ち越せたのだ。ごくわずかだが。そして，

負け試合のうちかなりの試合は十分に勝てる可能性があった試合だったことを指摘しておかなければならない。

そりゃ，バリントンがマリンガン打線に捕まって崩壊した試合とか，齊藤悠葵がホークス戦でいずれも撃沈された試合まで勝てという気はない。しかし，９回ワンアウト満塁まで追い詰めてサヨナラ勝ちできなかったホームでの楽天戦がけちのつけはじめで，カープの連敗のきっかけとなったあのホームでのファイターズ戦，サファテが捕まって負けた試合，札幌で岸本が捕まったゲーム，西武ドームで８回に攻め込みながら追い切れなかった試合。こういう試合は，必ず取らなくてはいけないのである。でないと，優勝とかクライマックスシリーズなんてとてもとても。カープファンは，残念ながらそれを知らない。

まあ，交流戦の開幕がいきなり辛島航にノーヒットノーラン未遂（リーグ戦の開幕も吉見にパーフェクト未遂をやられたな）で，それにやれ香月良仁やら釜田嘉直やら実績のないペーペーのピッチャーにぺしゃんこにされてるようじゃ，カープもそれまでのチームだと言うことだ。情けないったらありゃしない。その上に，ミコライオとサファテの起用法を巡ってヘボトロイカが亀裂状態になっているだの書かれたり，サファテがファーム落ち，東出スタビノアが故障で今期絶望，野村祐輔までおかしくなってしまっては，この結果も致し方なかろう。

弱い上に補強もしないチームが勝てるわけがない。

ただ，スタビノアの故障から，明らかにカープのバッターは変わった。これは間違いない。相も変わらずぺらぺらの炭酸せんべい打線だが，天谷と岩本が長打力を取り戻し，堂林がまた一回り大きくなった。そして，なんと言っても今年は神がかっている前田智徳である。誰も打てそうになかった極貧打線から，なんか誰かは打ってくれそうな予感が出てきたことだけは，事実である。まあ，すぐに割れてしまう炭酸せんべいから，薄くても熱くててよく粘る餅のような打線になってくれないと困るのであるが。

問題は投手陣である。はっきり言って，善意のカープファンが信頼していた「投手王国」は完全に崩壊した。サファテが帰国して今週はウェスタンで投げて来週から一軍帯同という記事が今日出たところであるが，何せ離脱する前の内容が内容だっただけに無条件で信頼するわけには行かない。野村祐輔もどうやらキャッチボールを始めたようで，この辺は日程が大きくあいたおかげなのであるが，完全に治ったかどうかは未知数である。先発投手陣は他に篠田，福井，齊藤で回すと言うが，ファームでの結果を見るとあまり思わしくない。もっと深刻なのは中継ぎである。岸本が完全に崩れ，中田廉もまだまだ格が違うとばかりに打ち込まれている現状，信頼できる中継ぎが誰もいないという事態に陥っている。野村謙二郎ははっきり「入れ替える」と言ったが，じゃあファームでとなると梅津が安定しているくらいで，横山もまだまだのようだ。

これじゃ戦えんぞ。補強も念頭に置いて編成をやり直さないと。

しかし，八百長集団ハジメケンジロウ猿芝居一座はエルドレッドの獲得ですべてが解決するかのように早くも煽り立てているのである。いったいいつ来日していつ合流できるのかすら語らないままに。ここまで来るともはや立派な詐欺だ。いや，野球カルトだ。

そのため，今私が賛同し，拡散を目指している「ズムスタ逆入場キャンペーン」を強く推す。詳細はリンク先をご覧いただきたい。また，「広島のマスコミ各社に対するカープファン一斉行動呼びかけ。」も始まった。これも詳細はリンク先をご覧いただきたい。

いまこそ八百長集団ハジメケンジロウ猿芝居一座を崩壊させよう。

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