2013/05/01(水)21:43
試練の9連戦その9:前田健太一人舞台
たぶん西宮的には前田健太の不安を煽りたかったのだろうが,終わってみたら不安どころか完全にねじ伏せられ,いや弄ばれる結果となったのが実に痛快である。それだけ今日の前田健太はもう投げて打って弾けまくっていた。これが,昨日の試合で狂いきったカープの磁場を元に戻し,安定させ,それ以上に逆ねじを食らわせる結果となったのである。実に痛快である。そして,
これこそまさにエースたる者の,いやチームの主軸たる者の仕事なのである。
今日は以上である。カープだってたいがいろくな野球はしてなかったのだが,急造先発で少々成績残したくらいの榎田がそうそう何度も結果を出せるわけではないことである。悪いが榎田が特に悪かったとは思えない。先発としてはあれが実力なのである。それだけ先発ローテーションで投げることが過酷であると言うことは,昨日篠田がまざまざと見せつけたではないか。それと同じことである。まあもっと言えばチャンスでもう何点か取って余裕逃げが出来ただろうと言いたいところだったが,それが出来るくらいならこの9連戦は本当に7勝1敗くらいで乗り切れる。それがまだまだ出来ないから今の順位だという,ごく当たり前の事実が目の前に現れたと言うことだけ指摘するにとどめる。ただそれにしてもあの赤松のプレイはバカだ。だから鳴尾浜時代アホ松とかバカ松とか言われて,完璧無比なプレイを求めるノムカン君に干されていたのである。
それにしても,今日はRCC(とABC)のラジオの中継の方が断然面白かった。何といっても楠淳生と福本豊のゴールデンコンビである。楠淳生はもうどこを探してもろくなスポーツアナウンサーがいなくなってしまった現状では最高レベルのスポーツアナである。もちろん野球をよく知っている,空気がよく読めるというところもあるが,硬軟織り交ぜてのトークは絶妙である。それも当然,25年くらい前は人気絶頂の深夜放送アナウンサーだったのである(関西地区の方には,馬の耳に念仏として聞き流しておいてね。)。これにフクさんが絡んだら,面白くなくなかろう訳がない。彼らの凄いのは今日のようなカープが,そして前田健太が完全に主導権を握っている試合でああいう面白い中継が出来ることだ。西宮が優位で押せ押せの展開で油口になって口を滑らせるバカはたくさんいるが。
話が逸れた。要するに今日はそれだけ何も言うことがない試合だったと言うことである。しかも石原にホームランまで出た。両翼が狭くてポール際,特にライトポール際はよく伸びる甲子園球場とはいえ,ホームランには変わりがない。これで少々は打つ方でも目を覚ましてほしいもんだ。あとは自称プリンス君ともはや置物を通り越して一段下の霊長類よりもなお藝のない自称元4番打者の試合進行係,もはやカープのデモリッションズと呼んでやりたいが,そいつらを何とかしないといかんだろうと言うことか。
結局,まず最初の最大の試練になるであろうと思われた,そして実際に次々と試練が訪れたこの9連戦を,4勝4敗で何とか乗り切ってしまった。この結果をどう見るか。故障者続出の中よく頑張っただろうとみるか,相手関係を見ればもっと勝てたはずだとみるか。私の見解は断然後者である。はっきり言って物足りない。今日の試合で少しはすっきりとさせてもらったが,どうももやもや感だけが残る。何となく大勝ちもしたくなくてされども去年の9月の9連戦の時のような無様なことをやったら野村謙二郎に,そして今年こそは松田元のバカに累が及ぶことを察知したハジメ=ケンジロウ+広島財界枢軸にまんまとお茶を濁された感じがする。はっきり言えば,
この程度の結果で何が優勝だ,クライマックスシリーズだ,甘えてるんじゃねえよといいたいところなのである。
常々書いてきたところであるが,本気で今年のペナントレースを戦ってAクラス以上に入りたいのであれば,必要十分条件は交流戦までに貯金を作ることである。そうすれば交流戦で勢いを付けて一気に走れる可能性が出てくるのだ。勝率5割では足らない。なぜならそうなると交流戦に勢いが付かず,結局勝ったり負けたりになって,あるいは下手をすれば交流戦で真っ逆さまという危険性があるのだ。そのためには,今度の大一番は言うまでもなく水道橋でのジャイアンツ戦である。ここ1年以上勝っていない水道橋での戦いである。
正直,今がチャンスだ。今のジャイアンツは並みのチームだ。絶対的鉄量ではかなわないかもしれないが,相対的鉄量なら対して変わらない。いや,今のジャイアンツは決してアルマダではない。どちらかと言えばバルチック艦隊だ。戦術を練れば,全艦沈没の成果を上げる可能性は,十分にあるとみる。ただし,
愚将野村謙二郎の存在が最大のネックだが。
何でもいいから勝ちやがれ。俺の見たいものはそれだけだ。
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